No.128 平成28年12月定例会での「一般質問」について。

平成28年12月定例会での「一般質問」について。

昨年12/14に行った私の「一般質問」の要旨です。なお、市議会のホームページからは、「動画」をご覧になれますので(後日、「会議録」も掲載されていきます。)、ご参照いただければ幸いです。

一.教育について(秋田市・男鹿市の視察より)。

(質問)
中学準備教室の開催(特に不登校などで、中学進学に学力面でも不安を抱えている児童を対象にした)と、中学3年生を対象にした受験対策の実施について提案する。

(答弁・教育長)
教育委員会では、「学力向上」を重点項目に、義務教育9年間を通して行っている。本市では、学習・進路については、「放課後寺子屋やまと」や、中学校での少人数指導、学習支援員、スクールアシスタントによるきめ細かいサポートをしている。子ども達の悩みや不安については、相談員やスクールカウンセラーの派遣、まほろば教室などにより、自立に向けての支援をしている。

(質問)
秋田市で行われているような、全市一斉の授業研究会や学校訪問による教員研修などについて提案する。

(答弁・教育長)
現在、全市一斉での授業研究会は行っていないが、今年度から訪問研修として全小中学校に指導主事が出向き、学力向上と児童生徒指導についての研修を行っている。訪問研修は、意見交換も交えて、疑問や課題を解決しながら進めることができるため、効果的な研修方法であると捉えている。また、教科等の専門研修については、小中学校教育研究会の各教科部会がそれぞれ授業参観や協議会を行っている他、教育研究所が教科ごとの授業力向上研修を実施している。今後とも訪問研修を核としてさまざまな研修を行いながら、教員の質の向上に努めて行く。

(質問)
家庭学習をしやすい環境づくりについて、「家庭学習展」の実施などを提案する。

(答弁・教育部長)
家庭学習は学力向上を支える上で大変重要であると認識している。本市では、家庭学習ノートを作成したり、家庭学習の狙いや目安、効果的な方法などを各家庭に「たより」で周知するなど、それぞれ工夫した取組みが行われている。また、「放課後寺子屋やまと」の効果的な活用や寺子屋コーディネーターから児童一人一人へのアドバイスにより、家庭学習の習慣づけや、学習方法の確立、学習への意欲喚起に成果が出ていると考えている。今後、(提案)の男鹿市の家庭学習展も参考にしながら調査研究していく。

(質問)
本市独自の学力テストの実施、全国学力・学習状況調査等の結果を踏まえた指導改善資料の作成、活用を提案する。

(答弁・教育部長)
本市独自の学力テストを行う予定はないが、全国学力・学習状況調査のほかに、小学校3年生、4年生、及び中学2年生を対象とした神奈川県学力調査を実施している。それぞれの調査終了後には、指導改善に関する資料として、文科省からは各教科の解説資料、授業アイデア例、結果報告書が、県からは、結果のまとめ、課題解決教材が各校に提供されている。教育委員会では、これらの資料につき、研究発表会や要請訪問等、折に触れて有効活用について指導や助言をしている。さらに、学力調査の市独自の分析結果を各校に周知し、授業改善や児童生徒指導等で活用できるようにしているほか、明らかになった国語と算数の課題は、大和市基礎基本プリントとして教材化し、各校に提供している。

(質問)
教育委員や学校長も(学力向上で顕著な結果を出している)秋田市を視察されてはどうか?

(答弁・教育部長)
現在のところ、その予定はないが、来年度も指導主事の派遣を計画している。

(意見・要望)
・秋田市、男鹿市の教育委員会からいろいろな資料をいただいてきており、すでに教育委員会に渡してある。じっくり検討して本市の学力向上に役立てて欲しい。
・「家庭学習展」については、実施に向けて前向きの検討を願う。
・小学生のときに不登校になり、中学に進学するに際して学力面でも不安がある児童支援のためにと中学校準備教室を提案した。小学校という人生の早い時期に勉強が遅れてしまい、その後の長い人生を苦しむことがないように、教育委員会には更なる取組みを願う。

二.創業支援について(仙台市の視察より)。

(質問)
仙台市のように、創業支援の明確な目的を持つべきである。本市における創業支援の「目的」についてうかがう?

(答弁・市長)
本市に適した産業政策として、創業支援は大きな可能性を秘めていると感じている。ベンチャー企業などが本市で創業いただければ、若年層、女性、シニア世代の雇用を生み出し、さらには既存の企業との連携によって、市内産業の活性化につながるものと期待している。そして、「創業するなら大和」「大和に行けば何かを始められる」というイメージが定着すれば、シティセールスとしても大きな効果を発揮するものと考えている。今後、起業家支援スペースの整備をはじめ、きめ細かなサポート体制を整え、市内外にアピールしいていく。

(質問)
仙台市の起業家支援センター「アシ☆スタ」のように親しみやすい「ロゴ」の作成を提案する。

(答弁・市民経済部長)
(計画中の)起業家支援スペースの開設に合わせて準備を進めていく。

(質問)
シリウスに創業相談窓口の設置を提案する。

(答弁・市民経済部長)
平成30年度に開設する起業家支援スペースはこれから本格的に準備を進めていくが、ここが、創業支援の拠点になるので、まずは、この施設の運営を軌道に乗せることを第一に進めていく。

(質問)
(士業など)専門家の活用について提案する。

(答弁・市民経済部長)
専門家を活用することは有益であると捉えている。

(意見・要望)
・創業の第一歩は相談である。相談しやすい環境を整え、地域経済活性化のためにも創業支援、起業家支援の推進を願う。

(次号につづく。)