No.155 「代表質問」を行います。

「代表質問」を行います。

 平成30年2月22日から3月22日まで、29日間を会期として平成30年3月大和市議会第1回定例会が開催されています。今定例会は、今年最初の定例会であるとともに、平成29年度の年度末定例会でもあります。4月からは新年度(平成30年度)となりますが、毎年この定例会において、市長から新年度に向けての「施政方針」が語られます。今回も、2月22日の定例会初日に本会議において「施政方針」演説が行われました。約1時間半にわたって、大きく7つの分野について「施政方針」が語られました。大和市議会は、「会派制」を採っていますので、本来であれば、この後各「会派」が市長の「施政方針」を質す「代表質問」が行われるべきだと考えています。国会をはじめ、多くの議会ではそのように行われています。しかし、大和市議会には「代表質問」がありません。大和市議会は、「一般質問」を中心に議会が行われています。「一般質問」は、本来「市の一般事務」について行われるものであり、提案されている議案(予算案など)については行わないものです。ところが、大和市議会では、場合によって国政に対する批判的な内容まで、「一般質問」で扱われています。
 私は、これまで「議会改革」の議論の中で、「一般質問」とは本来どういうことなのかを論じてきました。その上で、毎年の3月定例会では「一般質問」を一部縮小してでも、「代表質問」を行うべきであると主張してきました。しかし、この趣旨を議会ではなかなか共有していただくことができず、未だに大和市議会では、市長の「施政方針」を各会派が「集中」して質していく、「代表質問」は行われていません。
 地方自治が「二元代表制」である以上、市長が「一方的」に自らの「施政方針」を語るだけでは不十分です。それに対して、議会がその内容を質していくことによって、はじめて、「市長」の「施政方針」が「大和市」の「施政方針」になると思っています。これからも「代表質問」の必要性については、議会内で主張してまいりますが、合意するまで待っているといつになるか分からないので、まずは我が「自民党・新政クラブ」から「代表質問」を行います。
 現在の制度では「一般質問」として行うしかないので、私の「一般質問」の枠として行いますが、今回は、自民党・新政クラブの「代表質問」として行うので、私の個人的な政策提案や質問はせず、あくまでも「平成30年度 施政方針について」という大項目一本で行います。ただ本当は、沢山の「一般質問者」の中の一人として行うのではなく、「代表質問」だけを続けざまに全会派が行う方が、「施政方針」をさまざまな観点から明らかにできるので、本来はそうあるべきだと思っています。繰り返しますが、これからも「代表質問」の必要性と重要性を議会の内外で訴えてまいります。
 今回の私の「代表質問」的「一般質問」は、3月13日(火)の13時からです。ご都合がよければ、是非市役所5階の市議会まで傍聴にお越し下さい。市役所に来られましたら、エレベーターで5階まで上がっていただき、「議会事務局」にお立ち寄り下さい。そこで、簡単な手続きをお願いし、市役所最上階の「傍聴席」からご覧になれます。車椅子のまま入れるスペースもありますので、車椅子をご利用の方もご遠慮なく、是非お越し下さい。お待ちしています。

「予算」の審査を行います。

 今定例会の一番大きな議題は、平成30年度の当初予算です。平成30年度の大和市の予算は、一般会計で約771億円、特別会計(国民健康保険事業、下水道事業、渋谷土地区画整理事業、介護保健事業、後期高齢者医療事業)で約512億27,548,000円、病院事業会計で、約155億55,736,000円、合計約1,438億83,284,000円です。これは、これまでで3番目に大きな予算規模となっています。大和市の一般会計の財源の内、自主財源は、約444億52,790,000円で自主財源の比率は57.7%です。歳出で一番大きなものは扶助費で約233億64,263,000円で、実に一般会計の30.3%となっています。扶助費の中でも生活保護費は3.0%減少が見込まれていますが、保育所などに関する歳出などが増えており、全体では4.1%の増を見込んでいます。
 定例会初日(2月22日)にこの予算案が議会に上程され、2月26日、27日、28日、3月1日の4日間にわたり、4つの常任委員会ごとに審査されていきます。大和市議会の予算審査に関して、私が一番大きな問題として訴え続けているのは、「予算委員会」がないことです。「予算委員会」がないので、「予算全体」についての「大きな」議論が出来ません。また、常任委員会は一日だけの会議であり、予算以外の議題(条例案、請願・陳情書など)も同じ会議の中で議論されています。私は、これまで全ての委員会に委員として参加してきましたが、正直「時間が足りません」。私は、「予算委員会」を設けて、そこで予算全体についての各会派「代表質疑」を行い、まずは、「大きな観点」からの質疑をして、それから、より細かい項目についての集中した審議をするべきであると考えています。いずれにしても、予算審議は極めて重要な議会の「仕事」ですから、どのような審査方法が「より良いもの」であるのか、引き続き他の議会の予算審査をも調査研究しながら、この分野での「改革」にもさらに取り組んでまいります。

「大和主義! !」はホームページからもご覧になれます。

 私の市政リポート「大和主義! !」は、市内の全8駅で手配りをさせていただいていますが、私のホームページにも(過去の号から)掲載しておりますのでご覧下さい。私のホームページは、「大和主義」と検索いただきますとすぐに見つかると思います。加えて、市議会での発言等については、<「大和市議会」のホームページから「動画」や「会議録」として発信されていますので、こちらも是非ご覧下さい。加えて、日々の活動については、Facebook(中村一夫)、Twitter(@yamatosyugi)で発信しておりますので、こちらからもよろしくお願いします。