No.159 議会基本条例検証委員会が設置されました。

○議会基本条例検証委員会が設置されました。

大和市議会は、議会改革の取り組みの一貫として、平成25年12月定例会において「議会基本条例」を制定しました。この条例は、翌平成26年1月1日から施行しています。議会基本条例は、平成18年6月に北海道・栗山町で始めてつくられ、同じ年の12月には三重県でも制定されました。以来、全国の自治体議会が、「議会改革」の「目に見える取り組み」の一つとして制定してきています。大和市議会の議会基本条例の特色の一つは、条文の中に条例の検証を「明文化」したことです。とかく、「この種の条例」は作ったことで満足してしまいがちです。しかし、それでは何の意味もありません。条例は、「目的」を達成するために「使われてこそ」意味があります。「必要に応じて見直す」だとか「絶えず見直す」といった書き方では、結局やらなくなってしまいかねません。それで、大和市議会基本条例では、第9章第22条で「議会は、一般選挙を経た任期開始から4年を超えない期間ごとに、この条例が制定の目的に沿っているかを検証し、必要な措置を講じるものとする」と規定しました。つまり、市議会議員は、その任期中に「必ず」議会基本条例の検証を行うことになるのです。今年度は今任期最後の年度です。それで、条例の規定に基づいての検証作業に入ります。検証については、10名からなる「検証委員会」を設置することになりました。去る4月20日(金)に第一回大和市議会基本条例検証委員会を開催しました。私は、全会一致で委員長に選任いただきました。これから、毎回の議員任期ごとに条例の「検証」が行われていくわけですが、「最初の」検証委員長を仰せつかったことは大変名誉なことと身の引き締まる思いです。
選挙のたびに下がる投票率。市民・有権者の議会への「期待」や「評価」が反映していると思います。これ以上投票率が下がってしまったら、その「選挙」で選ばれた議員は、本当に市民の「代表」といえるのでしょうか?まさに「民主主義」の危機だと思っています。「民主主義」、「普通選挙」を勝ち取るために多くの先人の方々は「命がけ」で闘ってこられました。そういった先達がこの状況をみたら一体なんと言われるでしょうか?私は、そういった先人のご苦労に恥ずかしくないように、そして、市民の「期待」「評価」を取り戻すためにも「議会改革」が急務であると思っています。むろん、議会は「合議制」である以上、「議会改革」のためには、議会の「合意」を形成することが必須です。しかし、黙っていたのでは「合意」は形成できません。ある意味「波風」を立てながらでも、「議会改革」を進めていかなければなりません。言うまでもなく、私が言う「議会改革」は「議員のため」の改革ではなく、「市民のため」の「議会改革」です。「議会改革」は、それほど人気のある政策ではなく「地味」な政策です。それでも、地方政治から「民主主義」を滅ぼさないためには、やらなくてはならないこと、やり遂げなくてはならないことです。私は、これからも愚直に「議会改革」に取り組んでいきます。

○空母着艦資格取得訓練の実施場所が変更されます。

私は、昨年5月に開催された「臨時会」において、基地対策特別委員長を拝命し、市行政と協力しながら、空母艦載機部隊の移駐を推進してまいりました。前号(158号)でもご報告したとおり、米空母艦載機部隊は、本年3月30日に山口県岩国飛行場への移駐を完了しました。移駐の完了に伴い、厚木基地の航空機騒音の軽減が期待されています。しかしながら、厚木基地が引き続き我が国の安全保障政策上重要な基地であることに変わりなく、また我が国周辺の国際情勢を考えるとき、今後の米軍の厚木基地の運用については、引き続きの情報収集と対応が求められると思います。そんな中、ひとつの「朗報」と思える情報が、防衛省・南関東防衛局からありました。現在、米空母艦載機は、硫黄島で発着陸訓練を実施していますが、その後、厚木基地を拠点に、4日程度房総沖洋上の空母において「空母着艦資格取得訓練(CQ: Carrier Qualification)」を実施しています。この時、大和市民にとっても騒音の激しさを感じることがありました。それで、空母艦載機が岩国に移駐し、実際の発着陸訓練が硫黄島で実施されても、CQが引き続き房総沖で実施されるとすれば、やはり騒音の問題は残ってしまうのではと心配していたわけです。防衛省・南関東防衛局からの情報によれば、今後、このCQの実施を基本的に九州沖の洋上で行ない、CQを終えた空母艦載機は、空母に格納されるものを除き、岩国飛行場に帰投することになるということです。これが現実となれば、厚木基地周辺の航空機騒音は相当程度軽減されることを期待できると思います。今後とも情報収集を行い、国に対しても積極的に意見要望を申し上げながら、市民の負担軽減になるような「基地対策」をさらに進めてまいります。

○「環境サポーター」制度が始まりました。

私の「一般質問」での提案を参考に、昨年11月1日から始まった「安全安心サポーター」。今度は、防犯パトロールに環境美化活動を「プラス」した「環境サポーター」制度が始まりました。散歩やジョギングなどの活動をしながら「防犯活動」をしていただき、さらに、「環境美化」の活動にもご協力をいただくものです。出来る範囲で、「ごみ拾い」などの清掃活動にご協力いただいたり、ポイ捨てや犬のふんの放置を見かけたら、通報いただくなどのご協力をお願いしています。「安全安心サポーター」同様、「健康ポイント」対象事業です。気候が良くなるこの季節、「安全安心サポーター」同様、「環境サポーター」の活動にもご協力をお願いします、私も早速登録してきました(登録番号3番)。ご興味のある方は、市役所生活環境保全課・美化推進担当(260-5498)までお問い合わせ下さい。