No.170 平成30年9月定例会での「一般質問」について。

平成30年9月定例会での「一般質問」について。

9月14日(金)の午後から、「一般質問」を行いました。今回は、1.「本市の災害対策について〜平成30年7月豪雨災害を受けて〜」 2.「学校環境衛生の確保〜主としてプール水の管理について〜」3.「自治会に関して」4.「大和駅周辺の交通対策について」5.「農業教育について〜福島県喜多方市の取り組みを受けて〜」の5点を30分の持ち時間をいただいて行いました。すでに市議会のホームページからは録画した「動画」が配信されています。私の質問と行政側の答弁あわせて1時間程度の内容です。スマホでもご視聴いただけますので是非ご覧下さい。ご覧いただきご不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。以下に私の質問と行政側の答弁について(一部)その要旨をご紹介いたします。

大項目1「本市の災害対策について~平成30年7月豪雨災害を受けて~」

(質問)
平成時代は、自然災害と災害からの復興が続いた時代という印象がある。阪神大震災と東日本大震災という二つの「大震災」も平成時代に発生している。本市ではこれまで大地震と地震にともなう大規模火災に備えて、市内に427台のスタンドイプ消火資機材を設置してきた(平成29年度末現在)。本市は境川と引地川という二本の二級河川に挟まれた土地であり、川沿いにもたくさんの住宅があり多くの市民が暮らしている。このような状況を鑑みた時、もっと水害に対する備えがあってしかるべきである。何点か質問する。

  1. 本市は地盤が固くて安全と信じている市民も少なくない。土砂崩れの危険などしっかり市民に周知し、対策を講じるべきである。いかがか?
  2. 本市のハザードマップの作成時期とその情報が最新のものになっているかをうかがう?
  3. 西日本豪雨災害では、自治体から避難情報が出ていたのに逃げ後れて命を失ってしまった方、ハザードマップで浸水域とされていた地域でも避難が遅れてしまったといった例があった。本市としてこれらの事例をどのように検証しているかをうかがう?
  4. 西日本豪雨災害を受けて、新たに対策したことはあるか?
  5. 市内全域で水害対策を強化すべきと思うがいかがか?
  6. 水害発生時の市行政と消防、警察等の関係団体との連携はどうなっているかをうかがう?
  7. 避難所運営の課題と対策についてうかがう?
  8. 避難所生活での熱中症対策、寒冷対策についてうかがう?

1. に対する答弁・市長室長。
市内41箇所が土砂災害警戒区域に指定されている。本市は、平成29年3月に防災マップ(ハザードマップ)を作成し全戸配布したほか、パトロールによる監視、雨量から土砂災害や浸水被害が発生するおそれがあると判断した場合は、対象区域の自主防災会長に電話連絡している。その他、PSメール、ヤマトSOS支援アプリ、FMやまと、ツィッターなど様々な手段で情報提供している。

2. に対する答弁・市長室長。
現在のハザードマップは平成29年3月に作成したものである。今年度マップの改定を予定しており、更新したマップは改めて全戸配布する。また、浸水想定区域が設定されている自主防災会にはチラシなどを活用してさらなる周知を図っていく。

3. 4. に対する答弁・市長室長。
西日本豪雨災害では、「情報」の意味を理解していなかったなどの理由から避難行動に移れなかった住民がいたことなどが課題とされている。発表される「情報」の意味を正しく理解し、適切な行動をとっていただくことの必要性を改めて認識した。今後ともさまざまな機会を通じて、水害時の対応の周知に取り組んでいく。また、西日本豪雨災害では上水道などのライフラインに被害が及んだことから、緊急給水用資機材の増設を進めていく。

5. に対する答弁・市長。
災害を発生させないためには、雨水を速やかに排除することが必要である。現在県が行っている河川の改修工事の速やかな完了を強く要望していく。加えて、一定規模以上の雨水浸透阻害行為に対しては、雨水貯留浸透施設の設置を義務づけた。道路冠水がみられた南林間、西鶴間地域には大和圃場跡地下に25mプール約39杯分の雨水を貯められる調整池を整備した。また、市内の事業所などとも災害緊急対策の応援協定も締結している。今後も市民の自助、共助の育成、関係機関、関係団体との連携をさらに密にして一層の対応強化を図っていく。

6. に対する答弁・市長室長。
水害発生が予想される場合、事前に消防を含めた関係部署と情報共有や対策立案の会議を開催しているほか、警察、自衛隊、隣接市と連携を取り合っている。水害発生時には、関係機関、関係団体とも緊密な連携をとって迅速な対応を図っている。

7. に対する答弁・市長室長。
市内全避難所施設で運営委員会の設立が完了している。6/23には、初の避難所運営委員会会長会議を開催し、各地域の情報交換を行った。今後ともこのような会議を開催し、活発な意見交換を行い、各運営委員会の抱える課題の解決を図れるような機会を設けていく。

8. に対する答弁・市長室長。
暑さ、寒さ対策として、ヒーターや扇風機はゆとりの森「仲良しプラザ」の防災倉庫に保管している備品を活用していただくほか、学校備品の借用により対応していく。

要望

  • バザードマップやチラシの「配布」だけでは不十分である。エリアごとの勉強会を開催して欲しい。
  • 豪雨災害では陸路が遮断されることもある。本市には厚木飛行場があり、空からの救援を期待できる。厚木基地の海上自衛隊と災害時の協定を締結して欲しい。