No.140 6月定例会での「一般質問」から(1)。

6月21日(水)におこなった私の「一般質問」の質問と答弁及び意見・要望の要旨をご報告します。なお、詳細については、市議会のホームページから録画した動画を配信しておりますので、是非ご覧下さい。パソコンからだけではなく、スマートフォン、タブレットからもご視聴いただけますので、ご利用下さい。

一.子どもの安全について。

1.通学路の安全確保について。
(質問)
平成28年度の不審者の状況についてうかがう?

(答弁・教育部長)
平成28年度において、学校、警察から教育委員会に寄せられた不審者情報は、露出10件、声かけ7件、痴漢6件、家までつけられる事案4件、写真を撮られる事案2件などで、合計34件である。

(質問)
不審者発生時の対応と他機関との連携についてうかがう?

(答弁・教育部長)
学校では、状況に応じて集団登下校を行ったり、通学路に教職員を配置するなど、子どもたちの見守り体制の強化を図っている。また、学校PSメール等で情報提供を行うことで、家庭に周知し協力を仰いでいる。事案発生時には、教育委員会から関係機関に対して情報提供やパトロールの依頼をするとともに、被害を受けた子どもがいる場合には、その状況にあわせて心理カウンセラーや相談員を派遣して心のケアにも努めている。また、子ども自身が危険を回避する力や知識をつけることも大切であることから、警察のスクールサポーターとも連携し、子どもたちの発達段階に応じた防犯教室を実施している。教育委員会としては、今後も学校や関係機関等との連携を図りながら、子どもたちの安全確保に努めていく。

(質問)
通学路の安全点検と対策についてうかがう?

(答弁・教育部長)
各学校では、年一回PTAが中心となって、教職員、地元自治会役員等で通学路の危険箇所の点検を行っており、その点検に基づいて教育委員会に提出された改善要望書を所管の部署や関係機関と共有し、改善に努めている。
教育委員会に不審者情報が報告された際には、付近の学校へ情報を提供し、それをもとに学校やPTAが地域で子どもの見守りをしたり、付近の通学路を巡回したり、必要に応じて通学路を変更するなど、児童生徒の安全確保のための対策を実施している。

(意見・要望)

  • 不審者情報を教育委員会で整理して具体的な情報を地域と共有していって欲しい。
  • PSメールの書式も必要な情報が正しく伝わるように工夫して欲しい。
  • 通学路の安全点検は、交通安全の視点だけでなく、防犯の視点も強化していって欲しい。
  • 安全点検の際には、警察や危機管理の専門家などにも同行してもらい、「専門家」の視点で危険を指摘してもらって欲しい。

2.子どもに対する性犯罪の対策について。
(質問)
子どもにかかわる指導者の任用についてうかがう?

(答弁・教育部長)
小中学校に勤務する教職員のうち、いわゆる正規教職員は、神奈川県教育委員会が、それ以外の職員は本市教育委員会が任用している。現行の法制度では、その職に必要な職務能力を有するかどうかによって任用を決定することになっている。そのため、いずれの職種においても教育委員会及び学校長などによる複数の面接を通して受験者の履歴等を十分に把握して、さまざまな視点から任用の可否を判定している。

(質問)
指導者の管理体制についてうかがう?

(答弁・教育部長)
教職員等の子どもにかかわる指導者に限らず、公務員は、その職務の性質上、高い倫理観が求められることから、倫理意識の維持向上や服務規律確保のため、公務員倫理研修や不祥事防止研修会を実施するほか、文書等により積極的に注意喚起している。

(要望)

  • 子どもに対する性犯罪の対策は、個人情報の問題もあり、事前の対策が困難なことは理解するが、今後とも十分な対策をお願いする。
  • 職場の同僚など、一緒に働いている方の意見にも留意して、犯罪への兆候を決して見落とすことがないようにお願いする。

→ 次号につづく。