No.223 「咢堂塾」を卒塾しました

(一財)尾崎行雄記念財団が主催する「咢堂塾」の22期を卒塾いたしました。同財団は尾崎行雄(1858年〜1954年)「咢堂」の事績を記念する財団で、「咢堂」の名を冠した「咢堂塾」は「咢堂」の理念を基に、健全な有権者、リーダーの育成を目的として開催されています。私は、昨年も21期で学ばせていただきましたが、今年再度入塾し、無事22期も卒塾させていただきました。

尾崎行雄は、現在の神奈川県相模原市緑区又野の生まれ、第一回帝国議会議員選挙に衆議院議員として初当選し、以来、1958年の第26回衆議院選挙で落選するまで、実に25回連続当選、在職勤続63年。「憲政の神様」、「議会政治の父」といわれています。

「咢堂」は、政治家としては、三重県の選挙区から出ていましたが、生まれたのは相模原市、晩年は逗子市に住まい、お墓は鎌倉円覚寺にあります。そういった意味でも私は、二宮尊徳とともに尊敬する郷土の偉人です。

国会と地方議会違いはありますが、私も議会政治家として、地方議会を舞台として、市民のための政治を行うため、尾崎先生を見倣ってまいります。

〇 地方議員の仕事について

地方議員の仕事は大変分かりにくいです。「何をやっているのか? 」と思われる方もおられると
思います。以下、地方議員の「仕事」について「私見」を述べます。あくまでも「私見」ですから、違うご意見の方もいらっしゃると思います。是非、そういったご意見もお聞かせ下さい。

★ 議会活動

自分が所属する「議会」での活動です。これが「狭義」での「議員の仕事」だと思います。定
例会などの会議に出席し、議員として発言をしたり、採決に加わって市としての意思形成に関わることです。「議員の仕事」の中でも最も重要な部分です。

それでも、「議員の仕事」はこればかりではありません。

★ 議員活動

議員としての活動です。市民からさまざまな意見をうかがい、その解決に向けて活動します。
たとえば、道路の補修や、公園の整備、学校のこと、地域の経済活性化などに関して、直接に市民の方からの「声」をいただき、議会での政策提言に繋げていったりします。この「議会活動」は、いわば「年中無休」で、議会閉会中も行います。議員活動をいかにしっかりするかが、「議会活動」に生きてきます。

大和市議会基本条例第4条第4号は「(議員は)自らの議員活動について、積極的に情報提供すること」と規定しています。私もこのホームページやSNSを活用して、情報提供をしています。また、市内各駅での「駅頭市政報告」を通じて、議員活動や市政報告を行っています。

加えて、同条例第4条第5 号には、「(議員は)自らの資質の向上を図るため研鑽に努めること」とも規定されています。前述した「咢堂塾」のような勉強会に参加するなど、議員しての研鑽に努めています。

★ 政治活動

地方議員も「政治家」でありますから、「政治家」としての活動があります。私は自由民主党の
議員ですから、「政党」の活動があります。近隣市や県議会、国会の議員と連携しながら、自由民主党としての政策を推進します。同志の選挙応援や党員拡大もその一つです。

加えて、さまざまな課題解決のために「議員連盟」を超党派で結成したりして活動もします。
たとえば、大和市議会では、女子サッカーを応援する「なでしこ議員連盟」、安全保障を考える「防衛議員連盟」、大和市南部の歴史を伝える「渋谷荘議員連盟」などがあります。また、まだ議員連盟とまではいっていませんが、大和市議会議員で、中学生以下の子育てを行っている「親」で組織している「子育て議員懇談会」などがあります。全国規模では、ウイグル人の人権問題に関して「ウイグルを応援する全国地方議員の会」に参加しています。さらには、憲法改正や共同親権、夜間中学、犯罪被害者救済、病児保育など「市」を越える大きな課題についても、同志の議員とともに取り組んでいます。

★ ひとことでいうと「議員の仕事」とは?

ひとことでいうと「議員の仕事」とは、「自由と民主主義」のための仕事です。尾崎先生たち先達が取り組んでこられた「自由民権民権運動」を継承し、自由と民主主義のために働くこと。それこそが議員の仕事であります。これからも地方議員として、最も身近な地域社会において、「自由と民主主義」のために働いてまいります。