カテゴリー別アーカイブ: 大和主義!!リポート

No.255 前副市長辞職等に関する調査特別委員会から経過報告書が提出されました

昨年5月に新聞等が前副市長が市長の(職員への)パワハラ行為に対する抗議から辞職したと報じたことから、市長のパワハラ疑惑が浮上しました。市議会は、ことの重大性を鑑み、「前副市長辞職等に関する調査特別委員会(以下「調査特別委員会」という。)」を設置して、約1年間調査を行ってきました。
 6月9日に開催された17回目の調査特別委員会において、今年4月30日までの調査結果をまとめた「前副市長辞職等に関する調査特別委員会経過報告書(以下、「調査報告書」という。)」が了承され、調査特別委員会委員長から議長に手渡されました。調査報告書は、「パワハラと思われる傾向があると推認できる」とし、「長期間にわたり職場環境が著しく悪化している」と結論づけていました。
 同日午後から、市議会は記者会見を行い、議長として6月定例会中に「今後の方針を示す」と申し上げました。この件については、多くの市民の皆様にご心配をおかけしましたが、調査の内容・結果を踏まえて、今後の対策を講じていきたいと考えています。
 なお、「調査報告書」は大和市議会のホームページで公開していますのでご参照下さい。

〇新型コロナウイルスに関して

 市議会議員の任期も最終年度となりましたが、まさに「新型コロナウイルス感染症」に翻弄された任期でありました。令和元年12月に、中国武漢市において急性呼吸器疾患が集団発生し、調査の結果、新型コロナウイルスによって引き起されたものであることが分かりました。その後、ウイルスはまたたくまに全世界に広がっていき、WHOがパンデミックを宣言するに至りました。我が国においては、令和2年1月16日に中国武漢への渡航歴がある神奈川県在住の男性が国内初の感染事例となり、4月3日には国内感染者数は3千人を超え、4月7日には、神奈川県にも緊急事態宣言が発令されました。未知のウイルスによる感染症にいかに対応していくべきか、議会には市民の皆様からのさまざまな「声」の「代弁」、また「施策」の「提案」が期待されました。
 新型コロナウイルス感染先症が急拡大する中、令和2年3月定例会での「一般質問」は、行政が感染症対策に専念できるように中止とされたため、私は、6月定例会で初めて「新型コロナウイルスに関して」冒頭大項目一番目に質問いたしました。
 議会として質さなければならないことは多くありましたが、まずは、市の施設の中でも特に「密」になりやすい市立病院、市役所、スポーツ施設での対策を伺いました。
 市立病院におけるゾーニングの徹底や感染症対策について、市立病院ロビーなどで長時間滞在することなどへの感染症予防対策について、薬だけ処方して欲しい方への対応などについて質問しました。
 また、市役所ロビーは不特定多数の方が来られ、書類の記載なども行うことから、感染症対策(消毒)などについて伺いました。
 スポーツ施設についても、施設再開にあたっての感染症対策、各種大会などにおける感染症対策について質問いたしました。
 次に学校に関してですが、感染症の拡大に伴い、学校が一斉休校となり、しかも長期間に及んだことから、学習面、メンタル面などへの対策について質問しました。加えて、新型コロナの影響で経済的に厳しい状況に陥ってしまったご家庭に対する支援策とその周知についても質問させていただきました。
 地域経済に関しては、特に飲食業を中心に大きな影響が出ている事から、市としてどのような取組みをしているかを伺い、市が積極的に応援していることを表すためにも「横断幕」や「垂れ幕」の設置を提案しました。「横断幕」は現在もスポーツセンターのフェンスに設置されています。
 最後に、コロナによって影響を受けてしまった自治会などの地域コミュニティへの対策についても質問させていただいています。
 市側からは丁寧な答弁がありました。市議会のホームベージからも議事録をご覧いただけますので、よろしければご参照下さい。
 私の新型コロナウイルス関係の質問は、令和3年9月定例会まで(関連した内容も含め)毎回の「一般質問」で取り上げています。学校教育やワクチン接種など、そのときどきの課題を扱っていますので、是非ご参照いただければと思います。なお、令和3年6月と9月の「一般質問」は現時点で市議会ホームページからも「動画」が見れますので是非ご覧下さい。
 市議会は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、本会議への議員の出席人数を制限してきました。定足数に必要な半数が議場に入り、それ以外の議員は控室等でインターネットを通じて会議を視聴してきました。しかし、このような対策はあくまでも「例外的」なものであり、本来は全議員が議場に一同に会して、市の重大事を議するというのが議会のあるべき姿です。ですから、議会としては、出来る限り早く元の形に戻したいと考えておりました。まずは、この6月定例会から元の通り全議員が出席することにしました。
 また、常任委員会の視察に関しても、本年度から再開いたします(大和市側の視察受入れについても議会のホームページから「受け入れていない」旨の記載を削除しました。)。未だ、新型コロナウイルス感染症の完全な収束をみておりませんが、引き続き感染症に対策しなから慎重にかつ確実にコロナ以前の議会運営に戻していけるように鋭意努力してまいります。

No.254 6月定例会が始まります

令和4年6月定例会を6月1日(水)から6月27日(月)まで、27日間の会期で開催します。会議の日程は以下のとおりです。

6月1日  9時から       本会議(議案の上程、説明、質疑、付託)
  3日  9時から       環境建設常任委員会(付託案件の審査)
  6日  9時から       文教市民経済常任委員会(付託案件の審査)
  7日  9時から       厚生常任委員会(付託案件の審査)
  8日  9時から       総務常任委員会(付託案件の審査)
  9日  9時から       基地対策特別委員会(付託案件の審査)
     13時から       前副市長辞職等に関する調査特別委員会
 10日  9時から       議会運営委員会(付託案件の審査)
 17日  9時から       議会運営委員会
 20日  9時から       本会議(一般質問)
 21日  9時から       本会議(一般質問)
 22日  9時から       本会議(一般質問)
 23日  9時から       議会運営委員会
 27日  9時から       本会議(質疑、討論、採決)

※ 会議の日程は変更することがあります。
※ いずれの会議も傍聴できます。
※ 本会議は市議会のホームページからLIVEと録画で配信されます。

〇議員の本会議出席がコロナ以前に戻ります

新型コロナウイルス感染症予防のために実施してきた本会議への議員の出席を、今定例会から元に戻します。市議会は新型コロナウイルス感染症への予防措置として、本会議場での「密」を避けるため、議員の出席を半数に制限し(残りの半数は控室等でインターネット配信を視聴)、市側説明者の出席も答弁に必要な人数に制限してきました。いまだ新型コロナウイルス感染症は完全に収束していませんが、一定の落ち着きをみせてきたことから、議長からの提案で、今定例会から出席議員をコロナ以前に戻すこととしました。市側にも出席者をコロナ以前に戻すことを求めていきたいと思います。引き続き新型コロナウイルス感染症への予防措置として、マスクの着用とドアの開放などは続けてまいります。感染症に注意しながらも、徐々にコロナ以前と同じように議会運営ができるようにしてまいります。傍聴に関しても今までどおり出来ますので、是非、議会にお越しいただければ有り難いです。

〇全国自治体病院経営都市議会協議会の定期総会に出席しました

令和4年5月16日(月)に開催された「全国自治体病院経営都市議会協議会」の定期総会に出席してまいりました。大和市も「市立」病院を経営していることから、この協議会のメンバーになっています。自治体病院は地域医療の確保と住民福祉の向上のために、公的医療機関でなければ対応することが困難な多くの不採算医療を担うなど、社会的使命を果しています。そのためには、自治体病院の経営基盤の安定を図るとともに、医師の確保や医師偏在の解消が不可欠です。自治体病院は、多くの不採算部門を抱えることから、潜在的な「赤字経営」の危険を有しているともいえます。そこで、自治体病院を経営する自治体議会は「協議会」を結成し、国に対して毎年要望活動をしています。今回の総会でも全員賛成で「決議」を行い、それぞれ地元の国会議員を通じて国に要望を上げていくこととなりました。私も、地元衆議院議員を訪ねて、直接「要望書」を手渡して「要望」をしてまいりました。

〇全国市議会議長会基地協議会 正副会長・監事・相談役会に出席しました

令和4年5月18日(水)、19日(木)に全国市議会議長会基地協議会の「正副会長・監事・相談役会」に出席してきました。基地所在自治体議会で構成する本協議会において、大和市は「相談役」を務めています。基地が所在する自治体は基地に対する周辺住民の理解と協力を得るために、生活環境の整備や住民福祉の向上等に鋭意努力をしています。我が国の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、基地関係市町村が果たしている役割を国に十分理解いただけるように、一丸となって要望活動を続けています。今回の会議は、今年度理事会に提出する議案を審議するものでした。議案は全て了承され、理事会に諮られた上で国に対して要望してまいります。

〇全国市議会議長会第98回定期総会に出席しました

令和4年5月25日(水)に開催された「全国市議会議長会第98回定期総会」に出席してきましたコロナ禍のため、3年振りの対面での開催となったとのことです。総会では、5本の「決議」を採択し、「意要望」として、地元国会議員にも要望していきます。

No.253 第62代大和市議会議長に就任いたしました

令和4年5月9日に開催された大和市議会第1回臨時会において、第62代大和市議会議長に就任いたしました。市長と議会は、ともに市民から直接選挙によって選ばれる「機関」ではありますが(いわゆる「二元代表制」)、市民の「多様性」を代表するのが「議会」です。市長は市民のいわば「多数意思」を代表していますが、議会は議会を構成する各議員により、多くの市民の多様な意思を代表しています。従って、議会がしっかりと機能すれば、より実態に近いカタチで市民の意思が市政に活かされていくことになります。でありますから、議長としては(市民の代表である)議員各位が活発に議論できる環境を作り、公正・公平を旨として、透明性のある議会運営に努めてまいります。今年度は特に今任期の最終年度です。議員の任期ごとに行う「議会基本条例」の「検証」も実施いたします。

〇議会基本条例における、議会の役割と議会活動の原則について

議会基本条例は、議会の役割に関して次のように規定しています。
(1) 議決により市の意思決定を行うこと。
(2) 市長その他の執行機関の施策や事務の執行について、監視及び評価を行うこと。
(3) 市政に関する調査研究を通じて、政策立案及び政策提言を行うこと。
(4) 意見書や決議等により、国等へ意見表明を行うこと。
(議会基本条例第2条)

そして、上記の「役割」を果たすため、議会には以下の「原則」に基づいて活動することが求められています。
(1) 議会活動の公正性及び透明性を確保すること。
(2) 議案等の審議及び審査の内容について、市民への説明責任を果たすこと。
(3) 市民の多様な意見を踏まえ、十分な討議のもとに議会運営を行うこと。
(4) 議会の役割を不断に追求し、議会の改革に取り組むこと。
 (同条例第3条)

〇議会基本条例における、議長の役割について

そして、議会基本条例は、議会がその役割をしっかりと果たすための議長の役割に関して次のように規定しています。
 
  議長は、議会を代表し、公正な職務の執行に努めるとともに、民主的かつ活発な議論が行われ
  るよう議会を運営するものとする(同条例第13条)。

  私も、議長として議会基本条例を遵守し、市民の皆様に期待される市議会を目指して尽力し
  てまいります。

〇議会改革の諸課題について

  議会は「議会改革」に取り組むことになっており、私も初当選以来、「議会改革」を主要な政  
  策として取り組んでまいりました。平成25年に制定した議会基本条例は、「議会改革」に向け
  ての一つの成果物であります。しかし、当然、「条例」を作って終わりというわけではなく、
  さらに時代に合わせて「改革」を進めていく必要があります。当面、私が「改革の諸課題」と
  して考えていることは次のようなことです。
(1) 通年議会を実施すること→市長の先決処分を無くす。
(2) 予算、決算常任委員会を設置する→予算、決算審査の「質」の向上を図る。
(3) 代表質問を行う→市長の施政方針を集中的に質す。  
(4) 一般質問に「一問一答」を導入する→一般質問を活性化させる。
(5) 委員会のインターネット配信を実施する→委員会審議の透明性を促進する。

  議会は「合議制」ですから議員の合意を得る事は簡単ではありませんが、多くの議員の賛同が
  得られるよう引き続き尽力してまいります。