今月も半ばを過ぎました。今月1日から31日までは、「自転車の交通事故を防止する運動を市民ぐるみで展開し、市民一人ひとりが交通安全について考え、交通ルールの遵守と交通マナーの向上に取り組むことを通じて、自転車の交通事故防止の徹底を図ることを目的」とした「自転車マナーアップ強化月間」です。
スローガンは、「自転車も、のれば車のなかまいり」。「広報やまと」の5月1日号に「正しく乗って安全な自転車生活を」をテーマにした特集記事が掲載されていますので、是非もう一度読み直して安全な自転車運転に努めてまいりましょう! !
やまと自転車憲章
大和市では、昨年11月1日に「自転車憲章」を制定しました。「憲章」の内容は以下のとおりです。
「やまと自転車憲章」
自転車は、環境にやさしく、街なかを気軽に移動できる健康的で身近な乗り物です。わたしたちは、自転車を有効に活用し、一人ひとりが健やかで康らかな生活を送ることかできるまちを目指して、ここに「やまと自転車憲章」を定めます。
私も「憲章」を尊重して、できるだけ自転車を活用するようにしています。しかしながら、自転車の利用が活発になれば、別の問題も心配になってきます。すなわち、自転車が関係する「交通事故」の問題です。大和市の道路は道幅も狭く、コンディションも良いとはいえません。
現在、大和市は自転車の「通行位置」と「進行方向」を示す自転車走行空間を整備しています。市役所の前の道路など、「青い」自転車走行帯が明確になっていて大変走りやすいですが、このように整備されている場所は少なく、多くの道路が自転車走行に必ずしも向いていない現状で、自転車交通を推進することにはやや疑問があります。
大和市の交通事故の現状
昔から大和市に住んでいる私のイメージとしては、大和市は「交通事故が多い街」という印象があります。しかし、平成17年度に1,917件あった交通事故は年々減少を続け、平成24年度には1,267件にまで減少しています。多くの方のご努力の結果と大変敬意を表します。それでも昨年度も千件を超える交通事故があり、お二人の方がお亡くなりになっています。引き続き交通事故を無くすため最大限の努力を払っていかなければなりません。
大和市の道路と自転車の走行について。
私自身が自転車に乗っていて思うのは「大和市の道路は悪い」といことです。あちこちに「亀裂」が入っていたり、「陥没」している道路が見られます。市民の方からも苦言をいただくこともあります。今年3月の定例会で「一般質問」を行い、道路コンディションが悪く、事故などが発生した場合、大和市は国家賠償法第2条に基づく損害賠償責任を負うこと、この「責任」は「無過失責任」であるから市は財源不足を理由に免責されないことを指摘しました。
市の担当も努力していることとは思いますが、道路のコンディションの悪さは「実感」として改善されたとは感じられないのが現状です。自転車は道路の「端」を走ります。道路の「端」の段差や亀裂などで自転車がバランスを失い転倒すれば、大事故にもなりかねません。抜本的な改革が必要であると思います。次回、6月の定例会ではこの点を取り上げる予定です。
まとめ
「健康創造都市」を目指す大和市が自転車の活用を推進していこうというのは理解します。しかし、自転車交通を「安全」に進めるためには「今のまま」ではいけないと思います。子どもも高齢者も安全に自転車に乗れるような「インフラ」を整備することは地方自治体としての大和市の責任です。この面でも「大和とその市民のために」に頑張って参ります! !皆様のご意見をお聞かせ下さい! !