No.201 「『咢堂塾』を卒塾いたしました。」

「憲政の神様」「議会政治の父」として、我が国の民主政治に大きく貢献した、元衆議院議員尾崎行雄(号「咢堂」1858年〜1954年)の「志」を継ぐ「咢堂塾」21期を無事卒塾いたしました。尾崎咢堂は、1858年(安政5年)に又野村(現 相模原市緑区又野)で生まれました。1890年(明治23年)に行われた第1 回衆議院議員選挙に当選し、以後1953年(昭和28年)に行われた第26回衆議院議員選挙で落選するまで、実に60年以上も衆議院議員を務めてきました。「咢堂塾」は永田町にある「一般財団法人尾崎行雄記念財団(憲政記念会内)」が運営していますが、各界から講師をお招きして広く世界と日本を学ぶ場になっています。2月29日に行われた卒塾式では、卒塾生が15分程度の「卒塾演説」を行います。私は『「考憲」のススメ』という題で演説いたしました。この演説は、加筆して尾崎財団が発行している「世界と議会」という雑誌(春号)に掲載される予定です。今年も引き続き、学びを深めるため、「咢堂塾」22期に通います。

 〇令和2年3月大和市議会第1回定例会が閉会しました。

令和2年第1回定例会は、3月24日、上程されていた令和2年度一般会計予算を含む全ての議案を議決し閉会しました。今回は、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぎ、市側がコロナ対策に十分時間をとってもらうため、議会としては苦渋の決断ではありましたが、会議の予定を大幅に変更し、「一般質問」は中止にしました。委員会の審査は新年度予算審議もあり、しっかりと行いました。私が所属する文教市民経済常任委員会は、3月2 日に会議を開きました。私から「市民相談支援事業」について質問しました。市が市民相談窓口等で配布している「相談のご案内」のチラシには、市の「振り込め詐欺相談」の電話番号(260-7970)が大きく記載されていますが、相談時間は平日の日中しか受け付けていないことが付記されています。この点につき指摘しました。市側からは、平日の日中以外の時間は警察に問い合わせていただくとして、チラシやホームページにも早急に周知する旨の答弁がありました。早速対応していただき、現在配布されているチラシには大和警察の電話番号(261-0110)が記載されています。素早い対応に感謝しています。また、委員会での「討論」では、「新型コロナウィルスに関して、情報収集をしっかりして、必要に応じて補正予算を組んで対策するよう」申し上げました。さらに、定例会最終日では、我が自民党・新政クラブから提案した「新型コロナウィルスの感染症に関し迅速かつ適切な対策を求める意見書」が全会一致で採択されました。加えて、各会派からの市への新型コロナウィルス関係の「要望事項」を議会から書面で提出し対応を求めました。自民党・新政クラブからの要望事項は、以下のとおりです。

〇「自民党・新政クラブ」からの「要望」事項。

★「全般」として

・国、県と相互に連携協力し、的確かつ迅速、冷静な対応をすること。

・新型コロナウィルスに関する情報を住民や事業者に適切に提供すること。

・マスク、消毒用アルコール、体温計をはじめ必要な物質の点検、整備、備蓄をすること。

・新型コロナウィルスの蔓延防止に向けて医療機関との適切な連携を行うこと。

・不安心理に端を発するデマ、買い占め等の抑止、沈静化をはじめ社会混乱を回避するための適切・迅速な対応をすること。

・「緊急事態宣言」をはじめ、市民の自由と権利に制限が加えられるような事態が生じた場合には、過度な私権制限につながらないように基本的人権に配慮すること。

★「地域経済の安定化」について

・政府や県、大和商工会議所と緊密に連携し、情報収集を重ねたうえで地域経済を安定させ、セーフティネットを確立するための対策の実施、周知の徹底を行うこと。

★「蔓延防止のための対応」

・一定規模以上の集会の自粛要請(児童クラブ集団説明会、乳幼児集団検診、自治会総会、老人会など)すること。

・保育園一時休園が発生した場合の適切な対応をすること。

・市立病院における感染予防を徹底すること。

★「小中学校の一斉休校」に関して。

・未履修となった学習内容を補うために適切な対応をとること。

(再開後の通常授業や放課後寺子屋における補習、春休みの宿題など)

・自宅に籠もりがちになる児童・生徒に対する健康・精神面のケアをすること。

・給食の配食事業者に対して配慮すること。

★「放課後児童クラブ・保育所」について。

・適切な衛生管理体制を確立すること。

(濃厚接触を生じさせないよう空き教室・体育館の活用などでスペースを確保)

・学校と児童クラブの適切な連携と協力を行うこと。

★「事態収束時の再開等の対応」について。

・市民や事業者に対する迅速で適切な情報提供。

・公共施設の予約等がスムーズにできるよう体制確保を行うこと。

・風邪気味の児童・生徒に対していじめが生じないように適切な指導を行うこと。

★「事態悪化に備えた対応」について。

・想定外の事態も含め「死角」を作らないためのシミュレーションの実施をすること。

※今後とも新型コロナウィルス関係のさまざまな事態に対処していくべく、議会、行政と力を結集してまいります! !