地域経済を持続的に発展させるためには、まず地域の既存企業が健全に事業を行い、そして発展させていくことが必要です。と同時に、大和市に新しい企業が来たり、興ったりして、経済界に「新しい風」を起こすことも重要であると考えています。そして、既存の企業と新しい企業が切磋琢磨して、大和市の経済全体に活気をもたらすようにしていかなければなりません。ここが「政策」というものだと思います。
大和市行政の基本的な考え方は、「企業自ら」がそれを行い、あくまでも行政はそれを「支援」するというものです。もちろん、これは「正論」なのですが、今のような経済状態では、この理論はともすれば行政側の「逃げ」の理由になってしまいます。市行政は、経済界が「自ら」活気づくことができるような「政策」を行うことが必要です。今、大和市に必要なのは、地域経済活性化のための具体的な「政策」なのです。
○積極的に企業誘致を!!
大和市に新しい企業に来てもらう、つまり「企業誘致」については、一般質問等でも言及してまいりました。市行政側の考え(答弁)は、「大和市には企業誘致をする土地も無いにし、難しい」というものです。しかし、「企業誘致」といっても何も「大工場」ばかりがその対象ではありません。本社機能や事務所機能を市内に誘致できるかもしれませんし、ベンチャー企業なども積極的に呼び込めるのではないでしょうか。
特にIT産業は比較的小さい面積で事業を行っているところもありますし、「騒音」の問題もなく、人口密集地で広い土地が無い大和市には「向いている」誘致対象かもしれません。本社機能についても大和市に本社を置き、海外に工場を持っている会社が現に大和市にあります。
大和市に本拠地を置いて海外進出ができるような具体的な支援を行えば、海外進出を考えている企業を市内に呼び込むこともできるかもしれません。いずれにしても「企業誘致」に積極的に取り組んでいる自治体は多くあるのですから、その例をさらに調査研究し、大和市に合った「企業誘致」を実施していくことが必要です。
○起業家の積極的支援を!!
大和市に新しく企業に興っていただくためには「起業家」支援を行うことが重要です。新しく事業を興すためには、検討しなければならないことが多くあります。大和商工会議所とも協力連携しながら、「起業家塾」のようなものを積極的に開催し、起業家を育成していくことが大切です。「大和に行けば夢が叶う!!」そんな「夢」のある「街」にしたいものです。
大和市では小中学校で「夢の教室」を実施し、スポーツ選手などをお呼びして、子どもたちが「夢」を持てるような教育を実施しており、私も評価しておりますが、「夢」は何も子どもだけのものではありません。「いつかは自分で事業を行いたい!」「会社を退職したら、第二の人生は起業家として成功する!」こうした「大人」の「夢」を現実にするためには、大和市には「より積極的な政策」が求められています。
○企業誘致、起業家支援がもたらすもの
冒頭にも書きましたが、新しい企業が来て、積極的な事業を展開し、既存の企業と切磋琢磨していくことは地域経済に活気を与え、地域経済活性化に貢献します。加えて、新しい企業が増えるわけですから、そこには新たな雇用が生まれることが期待できます。また、法人であれば、法人市民税の増収という市財政にも嬉しい話にもなります。
繰り返しますが、新しい企業には大和市に今までなかった「新しい風」を起こしてくれることが期待できます。それは、大和市の新しい発展につながっていくのです!!
○「さがみロボット産業特区」の積極的活用を!!
大和市は、相模原市、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、厚木市、伊勢原市、海老名市、座間市、綾瀬市、寒川町、愛川町と共に「さがみロボット産業特区」になりました。この「特区」を活かして、大和市の産業を一層推進させていくことが求められています。特に大和市では、介護、医療ロボットに関しての取り組みが期待されています。この「特区」を活かして、介護や医療系のロボットに関係する企業を誘致したり、起業を支援することもできるでしょう。大和市が「特区」に指定されたという「機会」を有効に活用できるよう、今後より具体的な政策提言を行ってまいります!!
中村一夫は、地域経済活性化に向けて、これからも先頭切って頑張ってまいります!!