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No.115 いよいよ中学校での「学力向上対策推進事業」が始まります!!

議席をお預かりしてから一貫して取り組んできた「教育」に関する政策。特に、小中学校児童生徒の基礎学力の向上は大きな課題としてその必要性と重要性を訴えてきました。私の「一般質問」を一つの契機として始まった「放課後寺子屋やまと」も昨年度からは全小学校で実施されています。「寺子屋」は、少人数できめ細かい指導が「ウリ」で、基本的に誰でも参加できてお金もかかりません。実際に参加された児童に聞いてみると「勉強が分かりやすくなった」とか「寺子屋は楽しい」と概ね良い評価を得ていると認識しています。このように、小学生を対象にした「学力向上対策推進事業」は「放課後寺子屋やまと」を中心に充実してきましたが、中学生を対象とした「学力向上対策推進事業」はなかなか具体化してきませんでした。私も一般質問等でその必要性を強く求めてまいりましたが、今年3月定例会での私の一般質問に対しては「今後は……授業時間内における学習支援体制や授業時間外の学び直しのあり方について検討し、中学生の学習支援に努めていく」という答弁がありました。そして、このたびついに補正予算3,851,000円を伴い、中学校での「学力向上対策推進事業」が提案されました。今回の事業は、授業中と放課後の二つの「柱」からなっていて、授業中の支援では、1年生の数学及び英語の授業で少人数授業やチームティーチングを週4回実施し、放課後については、全学年を対象にして、学び直しや受験対策などが学習支援コーディネーターを中心に行われるとのことです。かなり「きめ細かい」指導が期待できそうです。今年度は、9月からパイロット校を一校定めて実施し、結果を検証して来年度からは全校実施を目指しています。これで小学校から中学校までの「切れ目の無い」「学力向上対策推進」体制が構築されることになります。ついに、私が提案し続けてきた小中学校での具体的かつ実効力のある学力向上のための施策が一通り実現しました。今後とも、本市の児童生徒の基礎学力の向上が実現されるよう、引続きこれらの施策を注視しつつ、必要な提言(改善策等)を行ってまいります。

○「やまと文化森」にロボットが登場! !

大和駅東側第4地区に建設が進められてきた文化創造拠点「やまと文化森」もいよいよ今月末に完成する予定です! !市民にとっては、「待ちに待った施設」がついに誕生します。「やまと文化森」の公益施設部分は今年11月3日にオープン予定ですが、ここに最新型の生活支援ロボットを展示するための補正予算が今定例会に提案され、議会としてこれを承認しました。今回の補正予算は、総額3,368,000円で半額の1,684,000円が国の地方創生推進交付金から支出されます。具体的には、排泄介助ロボットやコミュニケーションロボットなど5種類のロボットが展示され、その説明や直接触れる場が提供されることになります。大和市は、「さがみロボット産業特区」に指定されており、中でも、医療や介護ロボットに力を入れていこうということになっています。今回のロボット展示は、市民の方々はもちろん、介護施設関係者や、介護を必要している方々に生活支援ロボットの「今」の姿を身近に体験していただくことによって、生活支援ロボットの普及や開発支援などに道を開くことになると思います。今年3月定例会での私の一般質問に対して、「介護ロボットは、市民生活に安心をもたらすとともに、地域産業の発展に大きく寄与する可能性を秘めていることから……介護ロボットの活用に向けて調査研究を進めていく」と答弁がありましたが、早速、このような形で対応されたことを評価しています。市民の皆様方におかれましては、「やまと文化森」に展示されるロボットを是非楽しみにされ、展示が開始されましたら直接体験されることをお勧めします。中でも私が注目しているのはコミュニケーションロボットです。私の母は老人ホームに入所していますが、入所している方には認知症の方が多く、日頃、人と「会話」をするということがとても難しいのが現状です。施設職員の方は仕事が忙しいので、なかなか「話し相手」にはなれません。ボランティアも毎日あるわけではありません。そういった中、もし、コミュニケーションロボットがあったらどうか尋ねてみたら、「良いかもしれない」といっていました。ロボットとコミュニケーションをとるというのは何となく無機的で抵抗のある方もいるかと思いますが、すべてをロボットに任せるのでは無論無く、一つの「支援」としてロボットを活用するというのも「あり」かと思います。ただ、コミュニケーションロボットが現在どこまで実用的なレベルに達しているかもまだ疑問です。そういう意味でも、「実物」を体験できる展示は意味があるのではないかと思います。

○議会改革実行委員会

去る6月29日(水)午後2時から、議会改革実行委員会が開催されました。私たち自民党・新政クラブから提案した、「予算・決算は特別委員会を設置して別に検討する」が協議されました。大和市議会では、予算・決算は所管の常任委員会に分割して付託され、他の議案とともに一日で審議されています。そのため、委員会によっては審議が遅くまでかかることもあり、また、分割して付託されるために「所管をまたぐ」予算・決算については大変審議しづらいところがあります。他の自治体議会の中には、予算・決算は別に委員会を作って、そこで一括して審議しているところがあります。大和市議会も他の議会を調査・研究しつつ、良い点を取り入れたら良いと思います。今回の協議では、そのことを「検討すること」については全会一致で合意され、まずは「案」を作成して議会運営委員会に提案することが決まりました。早速、「案」を作成したいと思います。これからも、市民の皆様にとってより良い市議会となれるよう、必要な改革を進めてまいります。次回の議会改革実行委員会は、7月27日(水)の午後2時からです。ご都合の良い方は是非、会議を傍聴にお越し下さい。お待ちしています。

○中村一夫との「意見交換会」

毎月一回、座談会形式の「意見交換会」を実施しています。7月から9月までの予定は下記のとおりです。皆様のお越しをお待ちしています。

7月16日(土) 13時30分から15時30分 渋谷学習センター(イコーザ)306(和室)
8月20日(土)
9月17日(土)

No.114 「一般質問」が始まります

今定例会の一般質問が6月20日(月)から6月22日(水)までの3日間にわたって行われます。一般質問はどなたでも傍聴になれますので、ご都合がよろしければ、市役所5階の市議会までお越し下さい。市役所5階に来られましたら、簡単な手続をしていただきますので、議会事務局にお立ち寄り下さい。なお、一般質問は市議会のホームページからLIVEと録画で「動画」を配信しますので、こちらも是非ご利用下さい。よろしくお願いします。

○中村一夫の「一般質問」

私、中村一夫の「一般質問」は、6月22日(水)の二番目です。午前10時前後の登壇予定です。会議の進捗具合によって時間は前後しますので、詳細は議会事務局(260-5503)までお問い合わせ下さい。私の「一般質問」の項目は以下のとおりです。

一. 一億総活躍社会に向けて〜引き続き、地方創生の推進について〜

二. 教育について

  1. 中学生を対象にした学力向上対策推進事業について
  2. 部活動の指導者について
  3. 就学援助費の一部前倒し支給について
  4. 危険ドラッグの対策について
  5. 家庭教育支援条例について
  6. 主権者教育について

三.高齢者対策について

  1. 振り込め詐欺の防止について
  2. 高齢者の買い物支援について
  3. 個別収集時の安否確認について
  4. 認知症不明者の早期発見について

四. 企業誘致について

五. 病院防災について

六. 厚木基地との協定について

○定例会の今後の日程

 6月23 日(木) 午前9時から 議会運営委員会
 6月27日(月) 午前9時から 本会議(最終日) 委員長報告(質疑・討論・採決)

○議会改革実行委員会の予定

月に一回のペースで議会改革実行委員会を開催しています。どなたでも傍聴いただけますので、是非、議会改革の「現場」をご覧下さい。なお、会議録は順次市議会のホームページから公開しています。こちらもご利用下さい。

 6月29日(水) 14時から
 7月27日(水) 14時から
 8月23日(火) 14時から
 9月30日(金) 14時から

※会議は2時間程です。

中村一夫との「意見交換会」

毎月一回、「意見交換会」を実施しています。6月から8月までの予定は下記のとおりです。「型にはまらない」気軽にご参加いただける会ですので、是非お友達とお誘い合わせの上お越し下さい。「大和の政治」を大いに語り合いましょう! !途中からでも途中まででも結構です。皆様のお越しをお待ちしています。

 6月18日(土) 13時30分から15時30分 渋谷学習センター(イコーザ)306(和室)
 7月16日(土)
 8月20日(土)

No.113 議会改革私案 その2。

「大和主義! !」5月1日号(No.111)において、「議会改革私案」を述べさせていただきましたが、今回はもう少し具体的な内容に言及したいと思います。

(1)「一問一答式」の「一般質問」と市長による「反問権」。
 議会の質疑を活性化させるために、全国的に導入が始まっているのが、「一問一答式」の「一般質問」です。従来、地方議会の「一般質問」は国会における代表質問のように「一括」で質問がなされ、「一括」で答弁がされてきました。しかし、このような「一括」での質問・答弁だと「論点」が分かりにくく、いわゆる「丁々発止」の議論が行われないため「形式的」なものになりがちです。このような問題を解決する一つの手だてとして現在あちこちの議会で試みられているのが、「一問一答式」の導入です。近隣市議会では、綾瀬市議会、海老名市議会、藤沢市議会、相模原市議会などが実施しています。一つの質問に対して、その都度答弁があり、場合によっては、その答弁にその場で再質問していくわけですから、傍聴者にとっても大変わかりやすく、議論も活気のあるものになります。その反面、その場での「場当たり的」な答弁になってしまうおそれもあり、熟慮された責任ある答弁が得られにくいという課題もあります。大和市議会では、完全な「一括」質問ではなく、「分割」質問と答弁が行われています。しかし、「一問一答」での質疑は行われていないのが現状です。これまでも、「一問一答」については議論されてきましたが、合意に達することなく、引き続きの課題になっています。私も「一問一答」式についてはさまざまな課題があるとは思いますが、実際に導入している議会審議を視察させていただいた結果、やはり大変わかりやすいので、大和市議会でも導入すべきだと考えています。「一問一答」について議論されると、きまって「セット」で出でくる論点が市長による「反問権」を認めるかどうかです。市長による「反問権」は、市長(または行政側答弁者)が議員の質問に対して「反問」する「権利」ですが、「基本」認めていません。普通に考えると、質問に対して反問がなされて、その反問に対して質問した議員が答弁し、それに対して市長がさらに応じていくような形で議論が行われれば、より「活気」のある議論が期待できると思われます。しかし、議員は「市民」の側に立って行政執行を「質して」いくのがそもそもの役割りであり、行政側がきちんとした「答弁」をしないで、「答弁」の代わりに「反問」を繰り返すことになれば、本来の議員(議会)の行政執行に対する「チェック機能」が損なわれてしまうという懸念もあり、単純に「反問権」を認めていいかどうかはさらに議論される問題です。また、市長は2 千人近いスタッフ(市職員)を抱えているのに対して、議員には政策スタッフはほとんどいません。このような状況で「反問権」を市長に与えることがフェアな議論になるかどうかも疑問です。したがって、市長と議員が互いに質問して「丁々発止」の議論をするためには議員(議会)側の政策スタッフを充実させるということも課題になってきます。いずれにしても、議会を活性化するためには、今よりもっと「本質的」な議論が議会で行われることが必須であり、そのための議会改革は重要なことです。議会の議論がより活気のあるものになるような議会改革をさらに推進してまいります。
(2)議員間討議。
 「一問一答」ともに議会改革で取り組んでいる重要な課題として「議員間討議」の推進があります。現在の議会審議は、本会議でも委員会でも議員が執行部に対して質疑をして、質疑終了後、「賛成討論」「反対討論」を繰り返し採決するという形で行われています。この「討論」ですが、一般的に連想する「討論」とはかなり異なり、「賛成意見」「反対意見」という方がわかりやすい実態です。そこでは、賛成派と反対派がでディスカッションするわけではなく、それぞれが「意見」を述べ合うだけです。このような「討論」では、議論がかみ合うこともなく、傍聴に来られた方はきっと「拍子抜け」してしまうと思います。そこで、最近、導入が試みられているのが「議員間討議」の推進で。執行部に対する「質疑」だけでなく、議員同士が自由にディスカッションするものです。「議員間討議」は論点が一層明確になり、傍聴に来られた方にとっても大変わかりやすく興味深い形での審議になると思います。近隣市議会では藤沢市議会などが導入しています。主に、市民の方からの請願書や陳情書の審議の際に行われています。大和市議会では議会改革実行委員会で導入が検討されましたが、「全会一致」とならず今回は見送られました。もちろん、今でも議員間討議は禁じられているわけではありません。だから、質疑の機会に執行部に対する質問だけでなく、議員同士の質疑を活発に行えば、現在でも可能は可能です。それでも、藤沢市議会のように議員間討議の時間を「別」に設けて行うことは、議員間討議を積極的に推進する上で大変効果的です。前述しましたように、議員の仕事はまず行政執行を市民の立場で「質す」ことではありますが。議員同士が賛否の意見を議論し合うことも大切です。今回は残念ながら見送られましたが、引き続き、「議員間討議」が制度としても実現できるように頑張ってまいります。
(3)代表質問
 本会議での議員の質問の種類としては、「一般質問」の他に「代表質問」があります。ただ、「代表質問」は議会によって実施しているところと実施していないところがあります。大和市議会では「一般質問」はかなり活発に行われており、毎回の定例会で多くの議員が「一般質問」を行います(大和市議会は慣例により、議長、副議長、監査委員は「一般質問」を自粛しています)。しかし、「代表質問」は行われていません。「代表質問」は、「会派制」を採用している議会において、会派を代表して市長の市政方針(予算案)について質問するもので、各会派の政策の違いが明確になり、市民に対してもわかりやすい議論を行うことができます。大和市議会は
「会派制」を採用していますから、「代表質問」を実施するべきと思いますが、多くの議員が毎回「一般質問」を行っている現状などから(一回導入されましが)、現在は行われていません。「代表質問」は、各会派の市長の行政執行についての見解の違いなども明確になります。議会改革実行委員会では多くの委員が同意しましたが、「全会一致」には至らず、今回は見送られました。今後とも他市議会の事例なども研究しつつ、大和市議会に合った形の「代表質問」実施を目指していきたいと考えています。
(4)やはり「全会一致」の見直しが必要
「大和主義! !」5/1号(No.111)にも書きましたが、議会改革を進めていくためには、やはり「全会一致」を改める必要があります。これまでも「全会一致」のルールのために見送られたものが幾つもありました。もちろん、「全会一致」を目指して議論することは大切ですが、どうしても「一致しないもの」については、何らかの方法で「決める」ことが必要です。民主主義ですからそれは「多数決」であるはずです。世の中は早いスピードで変わっています。議会改革もある程度のスピードが必要です。今後とも「市民のための議会改革」となるように、愚直に原則論を主張し続けます。