議席をお預かりしてから一貫して取り組んできた「教育」に関する政策。特に、小中学校児童生徒の基礎学力の向上は大きな課題としてその必要性と重要性を訴えてきました。私の「一般質問」を一つの契機として始まった「放課後寺子屋やまと」も昨年度からは全小学校で実施されています。「寺子屋」は、少人数できめ細かい指導が「ウリ」で、基本的に誰でも参加できてお金もかかりません。実際に参加された児童に聞いてみると「勉強が分かりやすくなった」とか「寺子屋は楽しい」と概ね良い評価を得ていると認識しています。このように、小学生を対象にした「学力向上対策推進事業」は「放課後寺子屋やまと」を中心に充実してきましたが、中学生を対象とした「学力向上対策推進事業」はなかなか具体化してきませんでした。私も一般質問等でその必要性を強く求めてまいりましたが、今年3月定例会での私の一般質問に対しては「今後は……授業時間内における学習支援体制や授業時間外の学び直しのあり方について検討し、中学生の学習支援に努めていく」という答弁がありました。そして、このたびついに補正予算3,851,000円を伴い、中学校での「学力向上対策推進事業」が提案されました。今回の事業は、授業中と放課後の二つの「柱」からなっていて、授業中の支援では、1年生の数学及び英語の授業で少人数授業やチームティーチングを週4回実施し、放課後については、全学年を対象にして、学び直しや受験対策などが学習支援コーディネーターを中心に行われるとのことです。かなり「きめ細かい」指導が期待できそうです。今年度は、9月からパイロット校を一校定めて実施し、結果を検証して来年度からは全校実施を目指しています。これで小学校から中学校までの「切れ目の無い」「学力向上対策推進」体制が構築されることになります。ついに、私が提案し続けてきた小中学校での具体的かつ実効力のある学力向上のための施策が一通り実現しました。今後とも、本市の児童生徒の基礎学力の向上が実現されるよう、引続きこれらの施策を注視しつつ、必要な提言(改善策等)を行ってまいります。
○「やまと文化森」にロボットが登場! !
大和駅東側第4地区に建設が進められてきた文化創造拠点「やまと文化森」もいよいよ今月末に完成する予定です! !市民にとっては、「待ちに待った施設」がついに誕生します。「やまと文化森」の公益施設部分は今年11月3日にオープン予定ですが、ここに最新型の生活支援ロボットを展示するための補正予算が今定例会に提案され、議会としてこれを承認しました。今回の補正予算は、総額3,368,000円で半額の1,684,000円が国の地方創生推進交付金から支出されます。具体的には、排泄介助ロボットやコミュニケーションロボットなど5種類のロボットが展示され、その説明や直接触れる場が提供されることになります。大和市は、「さがみロボット産業特区」に指定されており、中でも、医療や介護ロボットに力を入れていこうということになっています。今回のロボット展示は、市民の方々はもちろん、介護施設関係者や、介護を必要している方々に生活支援ロボットの「今」の姿を身近に体験していただくことによって、生活支援ロボットの普及や開発支援などに道を開くことになると思います。今年3月定例会での私の一般質問に対して、「介護ロボットは、市民生活に安心をもたらすとともに、地域産業の発展に大きく寄与する可能性を秘めていることから……介護ロボットの活用に向けて調査研究を進めていく」と答弁がありましたが、早速、このような形で対応されたことを評価しています。市民の皆様方におかれましては、「やまと文化森」に展示されるロボットを是非楽しみにされ、展示が開始されましたら直接体験されることをお勧めします。中でも私が注目しているのはコミュニケーションロボットです。私の母は老人ホームに入所していますが、入所している方には認知症の方が多く、日頃、人と「会話」をするということがとても難しいのが現状です。施設職員の方は仕事が忙しいので、なかなか「話し相手」にはなれません。ボランティアも毎日あるわけではありません。そういった中、もし、コミュニケーションロボットがあったらどうか尋ねてみたら、「良いかもしれない」といっていました。ロボットとコミュニケーションをとるというのは何となく無機的で抵抗のある方もいるかと思いますが、すべてをロボットに任せるのでは無論無く、一つの「支援」としてロボットを活用するというのも「あり」かと思います。ただ、コミュニケーションロボットが現在どこまで実用的なレベルに達しているかもまだ疑問です。そういう意味でも、「実物」を体験できる展示は意味があるのではないかと思います。
○議会改革実行委員会
去る6月29日(水)午後2時から、議会改革実行委員会が開催されました。私たち自民党・新政クラブから提案した、「予算・決算は特別委員会を設置して別に検討する」が協議されました。大和市議会では、予算・決算は所管の常任委員会に分割して付託され、他の議案とともに一日で審議されています。そのため、委員会によっては審議が遅くまでかかることもあり、また、分割して付託されるために「所管をまたぐ」予算・決算については大変審議しづらいところがあります。他の自治体議会の中には、予算・決算は別に委員会を作って、そこで一括して審議しているところがあります。大和市議会も他の議会を調査・研究しつつ、良い点を取り入れたら良いと思います。今回の協議では、そのことを「検討すること」については全会一致で合意され、まずは「案」を作成して議会運営委員会に提案することが決まりました。早速、「案」を作成したいと思います。これからも、市民の皆様にとってより良い市議会となれるよう、必要な改革を進めてまいります。次回の議会改革実行委員会は、7月27日(水)の午後2時からです。ご都合の良い方は是非、会議を傍聴にお越し下さい。お待ちしています。
○中村一夫との「意見交換会」
毎月一回、座談会形式の「意見交換会」を実施しています。7月から9月までの予定は下記のとおりです。皆様のお越しをお待ちしています。
7月16日(土) | 13時30分から15時30分 | 渋谷学習センター(イコーザ)306(和室) |
8月20日(土) | 〃 | 〃 |
9月17日(土) | 〃 | 〃 |