カテゴリー別アーカイブ: 大和主義!!リポート

No.229 臨時会を開催しました

5月7日。大和市議会は、令和3年第1回臨時会を開催し、2件の専決処分を承認しました。
一つは、国家賠償請求事件において、裁判所による和解案を受諾し、解決を図ったもの、二つめは、低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金(ひとり親世帯分)を速やかに支給するための補正予算に関するものです。

〇基地対策特別委員長を退任しました

大和市議会としては、異例の4年間にわたって務めてまいりました基地対策特別委員長を今回
退任いたしました。私の委員長在任中に、念願であった空母艦載機部隊の岩国基地への移駐を実現させることができました。しかし、移駐後の基地運用については不明確なことも多く、引き続き委員長職を務めておりましたが、ひとまず落ち着いてまいりましたので、後任の小倉隆夫議員(自民党)に交代させていただきました。厚木基地は本市にとって大変重要な施設です。引き続き、今後の米海軍の基地運用に対しては注視してまいります。

〇総務常任委員会委員長に就任しました

今年度、総務常任委員会委員長に就任しました。大和市議会は、4つの常任委員会があり、そ
れぞれが分担して市行政機関が取り扱う事項を所管しています。総務常任委員会は、市長室、政策部、総務部、会計課、監査委員、選挙管理委員会、固定資産評価審査委員会、公平委員会、消防本部、消防署が所管している事項を扱います。また、他の常任委員会が所管していないことも総務常任委員会の所管です。私は、長く文教市民経済常任委員会に所属しておりましたので、今回は久しぶりの総務常任委員会です。副委員長は同じく自民党の福本隆史議員です。最大会派自民党から正副委員長を出させていただきました。総務常任委員会は、市行政の中枢部が所管している事項を扱います。副委員長としっかりと協力しながら、民主主義の「真骨頂」である「活発な議論・審議ができる」委員会としてまいります。

〇引き続き、議会運営委員会委員を務めます

昨年度に引き続き、議会運営委員会委員を務めます。未だに新型コロナウイルス感染症は収
まらず、議会運営は「異例」続きです。議会としては、このコロナ禍にあってもいかして市民の皆様の「声」を市政に反映させていくかが最大の課題です。議会運営においては「効率」は大切ですが、「効率」が良ければ良いというわけでもありません。本来、民主主義とは大変時間と手間がかかり「非効率的」なものなのです。ただ、「だらだら」と議論して結論は先送りでは困ります。「しっかり審議して、きっちり結果を出す」そういった議会運営に努めてまいります。

〇市長のパワハラ疑惑について

5月7日の神奈川新聞の記事に激震が走りました。それは、市長のパワハラ疑惑に関するもの
です。ただ、現時点で詳しいことは何も分かりません。「ことがこと」だけに議会としても真相を解明しなければなりません。5月7日に議会運営委員会を開催して、議会としての対応を協議しました。なんといっても、情報量があまりにも限られているため、継続して審査することになりました。今月18日に再び議会運営委員会を開催して、そこで今後どのように真相究明していくか、議会としての方向性を決めます。さまざまなことが流動的ですので、今後どのように事態が発展していくかわかりません。議会として調査するためには、さまざまな手続的こともクリアしていかなければなりません。真実を明らかにするためには、先入観を排して、公正・公平に行う必要があります。今後どのように調査していくかは、18日の協議を待たねばなりませんが、市議会に対する市民の信頼に応えるためにも、しっかりと調査してまいります。

※6 月定例会の予定

令和年3第2 回定例会(6月定例会)が始まります。6月1日(火)から6月25日(金)までの25日間の会期です。6月1日、18日、21日、22日、25日は本会議。3日は環境建設常任委員会、4日は文教市民経済常任委員会、7日は厚生常任委員会、8日は総務常任委員会です。9日には基地対策特別委員会を開催します。また、17日、23日には議会運営委員会を予定しています。会議はすべて公開していますので傍聴できます。本会議は、市議会HPからLIVEと録画で動画を配信しますのでご利用下さい。会議の予定は変更されることがあります。詳細は議会事務局(260-5503)までお問い合わせ下さい。

No.228 子どもたちを守るために

日本国憲法第13条は「すべて国民は、個人として尊重される」と規定しています。この憲法の
規定を大和市の条例においても確認したのが、大和市自治基本条例第9条で、「市民は個人として尊重され、快適な環境において安全で安心な生活を営む権利を有する」としています。言うまでもなく、この「個人」には「子ども」たちが含まれています。前述の大和市自治基本条例は、「子ども」について、第11条にも規定しており、「市は子どもが健やかに育つ環境をつくる責務を有する」とあります。このように、憲法でも、市の最高法規と位置づけられている大和市自治基本条例でも、「子ども」は尊重され、「子ども」の「権利」が守られているのです。しかし、現実はどうでしょうか。子どもたちは「尊重」され、その「権利」は守られているでしょうか。おそらく、多くの子どもたちはそのように扱われていると思います。ただ中にはそうではない子どもたちがいます。「児童虐待」は、いまや全国的な問題になっているからです。厚生労働省が発表した統計によると、平成30年度に児童虐待によって73人の子どもたちが亡くなっています。心中による19人を除いた54人の死因となる虐待の類型は、育児放棄(ネグレクト)が25人、次に身体的虐待が23人となっています。これは単なる「数字」ではありません。この「数字」の向こうに多くの子どもたちの苦しみと悲しみがあるからです。子どもたちを守ることはすべての大人の責任であり、政治家の務めです。

〇地方自治体の責任

 平成28年の児童福祉法改正では、子ども家庭支援は市町村が中心に、虐待への法的対応は都道府県が行うといった考えになっています。したがって、地方自治体にあっては、市町村と都道府県が協力しながらそれぞれの役割を果たしていく必要があるのです。虐待を防止するためには、(1)一般子育て支援、(2)虐待のリスクの早期発見と支援、(3)虐待に至っている家族の早期発見と在宅支援、(4)危険がある場合の親子分離、(5)分離後の子どもの傷の癒しと保護者や家族への支援、(6)家庭復帰後の在宅支援、(7)虐待を受けた子どもの治療や自立支援と連鎖の防止に関する施策。これらが包括的になされる必要があります。そのためには、改正児童福祉法で定められている「子ども家庭総合支援拠点」が確実に整備されている必要があるのです。

〇大和市の「子ども家庭総合支援拠点」事業

 「子ども家庭支援総合支援拠点」とは、そういう「建物」があるわけではなく、市の「事業」としての「取り組み」のことです。言い換えれば「ハード」ではなく「ソフト」面での施策ということです。大和市においては、すくすく子育て課内の家庭こども相談係が子どもたちに関するさまざまな相談に対応しています。年末年始、祝日(振替休日含む)を除く、月曜日から金曜日の8時30分から17時15分まで受け付けています。お子さん本人やご家族だけでなく、どなたでもご利用いただけます。ご相談の内容については固く秘密を守りますので、安心してご相談下さい。すくすく子育て課は、保健福祉センターの2階にあります。電話番号は260-5618です。

〇議会の役割

子どもを守っていくためには、二元代表制の機関、議会の役割が大切です。つまり、執行機関(市役所)と議会の二元代表制の両輪がしっかり回っていることが重要です。議会が執行機関と協働・連動しつつ、適切なチェックをすることにより、地域の児童虐待を防止していくことができます。議会は、市の子育て施策を推進するために、必要な予算・事業を承認します。大和市でも近年子育て支援施策のために多くの事業を行ってきました。今年度も4月に「こどもの城」をオープンしました。この「こどもの城」でも、子育てに関するさまざまな相談を受け付けています。議会は予算や事業を承認するにあたって、しっかり審議し、また改善を求めるなどして、事業がより良いものとなるようにしています(「協働・連動」)。加えて、「一般質問」などで、子育て支援の政策・施策を提案して、実現できるよう尽力しています。議員は、市民の代表として、子どもたちの代弁者として、議会の中で行動します。是非、皆様の声をお聞かせ下さい。

〇6月定例会に向けて

6月1日から令和3年大和市議会第2回定例会が始まります。私は、今回子ども関係の「一般質問」を行う予定です。こういったことを是非質問して欲しいというものがありましたら、是非、ご意見をいただきたいと思います。これからも、お父さん、お母さん、子どもたち代弁者として活動してまいります。

No.227 地方自治は「二元代表制」

地方自治体は、知事や市長などの「首長」と議会議員をそれぞれ住民が選挙で直接選ぶ「二元代表制」を採っています。
首長と議会がともに住民を代表することで、両者(「首長」と「議会」)が対等に協力・チェックしながら地域の運営に責任を持つことになります。

★ 「議会」の主な仕事。
・ 条例の制定や改廃。
・ 陳情・請願の審査。
・ 予算の議決。決算の認定。
・ 議会での質問(「一般質問」など)による政策提案。

条例の制定、改廃については、市長が提案してくる条例案を審議して議決するものと、議員自らが条例案を提案し、議会で議決して制定するものとがあります。また、市長が提案する条例の中には、市長(行政側)自らの発案によるものと、議員の提案を基に市長が条例案を作って議会に提案するものがあります。
例として、大和市商業振興条例、大和市議会基本条例は議員が条例案を作って制定したものです。また、大和市歩きスマホの防止に関する条例、大和市企業活動促進条例、大和市ポイ捨て等の防止に関する条例の改正、大和市路上喫煙の防止に関する条例の改正などは、議員からの提案により市長が条例案を作成し、議会にはかって制定したものです。
中でも大和市商業振興条例は、私が条文案の起草から関わって成立した、大和市初の議員提案による「経済政策条例」です。また、大和市歩きスマホの防止に関する条例は、私の「一般質問」を受けて制定されたものです。
条例の制定改廃は、議会制民主主義にとって最も重要な仕事の一つです。大和市議会でただ一人の行政法務の専門家(特定行政書士)として、引き続きしっかりと取り組んでまいります。

〇地方自治の仕事のサイクル

課題を発見…住民からの意見・要望をお聴きしたり、ネット、新聞、出版物等で情報を収集。

詳しく調べる…現状や見通しなどを調査。先進市の事例などを調査・研究。

解決へ…議会での質問準備。「一般質問」での政策提案。

実現! !

「やまと市議会だより」、「大和主義! ! 」、twitter、Facebookなどで報告。

〇どうすれば、議会のことがわかるの?

大和市議会は、市議会ホームページからさまざまな情報を発信しています。本会議の動画配信をはじめ、会議録等を公開しています。かなり詳細な情報を載せていますので、是非アクセスしてみて下さい。
また、年に6回「やまと市議会だより」を発行しています。「市議会だより」は自治会のご協力をいただき、各ご家庭にも配布させていただいています。また、市役所をはじめ市の公共施設にも置いてあります。さらに、ホームページにも載せてありますので是非ご一読下さい。
市議会は、本会議も委員会も傍聴いただくことができます。事前予約などは不要です。是非、お気軽にお立ち寄り下さい。
中村一夫は、毎月2回「大和主義!!」を発行しています。駅頭で配布していますので、是非ご覧下さい。また、中村一夫のホームページにも掲載しています。
地方自治は「民主主義の学校」といわれています。市民の皆様のご意見がどのように議会を通じて市政に反映されているか是非ご注目下さい。

〇ご意見をお聞かせ下さい

市政に関してのご意見やお困りのことがありましたら、中村一夫にお気軽にお申し付け下さい(090-3904-0813)。私は自民党の議員ですが、自民党がお好きな方もそうでない方もどなたでも結構です。時間を設けてしっかりとお話をお聞きし、解決の方法を一緒に考えさせていただきます。