No.64 平成26年度予算及び施策に関する要望と回答(4)

引き続き、新政クラブから市長に対して提出していた「要望書」に対する市長からの回答の続きです(回答の日付は2月14日)。

教育について(続き)

(6)児童数の適正化に向けた施設整備

【回答】
 学校規模につきましては、普通学級が6学級から11学級の学校を小規模校、12学級から24学級までの学校を標準規模校、25学級から30学級の学校を大規模校、31学級以上の学校を過大規模校と捉えております。市内においては林間小学校と大和小学校が大規模校、北大和小学校が過大規模校となっており、教育委員会としては、これまでも通学区域の弾力的運用による学校規模の適正化に取り組んでおります。

 教育委員会では、引き続き学区内のマンション建設・開発状況も踏まえつつ、施設整備や学区など様々な面から検討を進め、適切に対応してまいります。

街づくりについて

(1)やまと芸術文化ホール(仮称)等公共施設の具現化

【回答】
 大和駅東側第4地区公益施設につきましては、大和駅東側第4地区第一種市街地開発事業において整備を進めており、現地では解体除去工事が着工されたところです。今までの公共施設にはない魅力を持った大和の文化、交流の拠点として、今後、関連条例の整備、指定管理者の選定等を進めてまいります。

(2)歩道・自転車道の整備

【回答】
 歩道の整備につきましては、現在、福田相模原線、南大和相模原線の拡幅整備を実施しており、今後も引き続き、財政状況を勘案しながら道路整備を実施してまいります。自転車道の整備につきましては、国が示すガイドラインに基づき、自転車通行帯の整備をさらに進めてまいります。

(3)大和駅周辺街づくり事業の推進

【回答】
 大和駅周辺地区につきましては、大和の顔にふさわしい魅力的な市街地を形成するため、大和駅東側第4地区において再開発事業を推進しております。この事業は、図書館、芸術文化ホールをはじめとした公益施設を中心とした計画であり、平成25年12月下旬、権利変換計画が認可され、平成26年1月上旬より第4地区施行区域内の既存建物の解体工事が開始されるなど、着実に事業が進んでいるところです。

 この事業の進捗を見据えながら、ここを核としてプロムナードの機能をこれまで以上に活かせるよう、周辺の民間開発の誘導などを通じて、今後の街づくりを進めてまいります。

(4)中央林間・内山地区まちづくり事業の推進

【回答】
 中央林間駅周辺のまちづくりにつきましては、小田急中央林間駅北口広場再生問題を中心に地元8自治会や関係機関と意見交換を行いながら、協議を進めておりました。平成25年度から、中央林間西側地区におけるコミュニティバスの実験運行の開始に伴い、交通結節点としての機能向上という視点から、駅前広場の役割などについて、小田急電鉄との協議調整や地域の方々との意見交換など行っているところです。

 今後も引き続き、本市北部の地域拠点に相応しいまちづくりについて、検討を進めてまいります。中央林間内山地区につきましては、地元準備組織である「内山の市街地整備等検討準備会」が主体となり、計画的な市街地整備の実現に向けて、勉強会、アンケート調査、広報活動等といった活動を進めているところです。

 今後は、市としても地権者の意向や土地利用の現状等を勘案しながら、内山地区の市街地整備の方針を策定し、地区ごとの実情に応じた段階的な市街地調整準備を誘導していきます。

(5)桜ヶ丘まちづくり事業の推進

【回答】
 桜ヶ丘地区のまちづくりにつきましては、現在、県道丸子中山茅ヶ崎線の4車線化に向けた拡幅整備事業が進められていることから、事業化区間周辺のまちづくりについて、地元まちづくり組織の方々との意見交換などを通じて、地域の抱えている課題等の検討を進めているところです。

 今後も、関係機関や地元との調整を図りながら、桜ヶ丘地区に相応しいまちづくりの検討を進めてまいります。

(6)道路整備の促進

【回答】
 現在、福田相模原線、南大和相模原線の拡幅整備を実施しており、今後も引き続きも財政状況を勘案しながら道路整備を実施してまいります。

以上


大和駅東側第4地区の工事がいよいよ始まりました!!

 大和駅東側第4地区の工事がいよいよ始まりました。これから、約2年半をかけて、(仮)芸術文化ホール、図書館、生涯学習センター、子育て支援施設といった公益施設が整備されていきます。大和駅から至近の距離に、このような施設が集中して整備されていくことにより、大和駅周辺の活性化の「起爆剤」となることを期待しています。

 大和駅は本市の中心駅であり、毎日多くの方々が乗降しています。この駅利用者にいかに大和駅周辺を「回遊」していただけるかが、駅周辺の活性化にとっては最も重要な問題です。大和駅は、小田急線、相鉄線が一つの駅舎の中にあり、タクシーも路線バスも皆駅に集中しています。

 これは、利用者にとっては「便利」なのですが、「駅」だけで完結してしまうため、多くの利用者が駅周辺の商店街を「回遊」しません。私は、大和駅周辺に「もう一つのターミナル」を設けることが、回遊性の高い駅周辺にするためには必要だと考えています。

 以前、大和駅の地下化に伴う工事が行われたとき、一時的に相鉄の駅と小田急の駅が別だった時期があります。この時期は、相鉄線を下りた人々が小田急線を利用するため(または、その逆)、商店街を通行したので、商店街が賑わったといいます。

 また、もっと前ですが、バスが駅まで来ないで、大和南の信号の近くにバス停があった時期があります。この頃もやはり、バスを降りた人が駅まで商店街を通りました。このように、街にターミナルを複数設けることにより、人々が回遊しやすい環境にすることができます。町田駅は、この点で成功している例だといえます。

 私は、現在整備されている大和駅東側第4地区にもう一つの「ターミナル」を設けることを提案しています。まずは、バスが発着できるスペースを確保して欲しいと、平成24年6月定例会の一般質問で提案しました。

 今回、3月定例会でその後の検討がどうなったかにつき再度質問したところ、「第4地区に大型バスが発着できるスペースを設ける」との答弁がありました。このように、大和駅にもう一つの「ターミナル」を設けるための環境は整いつつあります。

 問題は、どういう「ターミナル」にするかです。私は当初、路線バスのバス停を移動できないかと考えましたが、利用者からすれば、それはあきらかに現在より「不便」になることなので、難しいと思いました。それで、定期観光バスの発着場を設けることを考えています。今でも大和駅前から定期観光バスが発着しています。

 しかし、発着場がないので、みずき通りの「路上」から発着しています。この発着場を大和駅東側第4地区に整備される公益施設の中に持ってきたらどうかと思うのです。そうすれば、市内外の方々が電車で大和駅に来て、歩いて、第4地区のバス停まで行き、一日旅行を楽しまれて、また、第4地区のバス停に帰ってくる。だいたい夕方になるでしょうから、帰りに夕食の買い物をして行ったり、夕食を食べて行こうということになるかもしれません。

 また、一日の思い出を「肴」に「軽く一杯」という方もおられるでしょう。旅行で見て来たことを調べたくて、遅くまで開館している「図書館」に立ち寄られる方もおられるかもしれません。このように、第4地区の公益施設に大和駅のもう一つのターミナルを設けることは、回遊性の高い街づくりに大きく貢献するはずです。

 地元商店街もこのような新しい「人の流れ」に「商機」を見い出して、商店街の活性化に「火をつける」かもしれません。法的環境としては、一昨年の定例会で私が提案し、成立した「大和市商業振興条例」が担保しています。

 いよいよ始まった、大和駅東側第4地区再開発。これを機に、大和駅前がそして大和市全体が一層活気のある街になるように更に頑張ってまいります。