No.79 平成26年の議会活動・議員活動報告

 今年も残すところあと少しとなりました。今年の議会・議員としての活動の一部をご報告します。

○議会基本条例が施行されました

 平成24年2月6日から平成25年11月8日まで、32回もの会議を重ねて協議を行い、平成25年12月定例会で全会一致で可決成立した大和市議会基本条例は、本年1月1日から施行されました。私は、議会基本条例検討協議会の委員(副会長)として、条例案の作成に深く関わりました。

 私は、「大和市改造計画2011」の中でも議会基本条例の制定を挙げており、私が議員提案の条例として深く関わり成立をみた議員提案条例は今任期中二つ目となりました。議員提案で成立した本市の条例は全部で三つしかありません。その内の二つが今任期中に成立し、私は、そのいずれにも深く関わることができました(商業振興条例は、事実上私が起草し、議会基本条例は委員としての条文作成に加え、副会長として条例案を纏めました)。

 議会基本条例は議会改革の一貫として全国各地の議会で作られてきています。今年は、大和市議会にも本条例が施行され、今年は「議会改革元年」となりました。
(関連記事 「市議会だより」1/1号 4面

○3月定例会での陳情で議会基本条例が活用されました!!

 議会基本条例の規定により、請願者、陳情者は申し出ることにより、自らが提出した請願書、陳情書が審査される委員会において「正式」に意見陳述ができるようになりました。請願、陳情は市民の皆様方が直接政治に関わる大変重要かつ強力な権利です。

 以前は、請願者や陳情者が口頭で意見陳述を希望した場合、委員長の許可を得て(原則、許可される)、「休憩中」として、簡潔に意見陳述を行うことができました。しかし、「休憩中」のため、議事録に記載されることはありませんでしたし、将来的にも「権利」として保障されるものではありませんでした。

 今回、条例に規定されたことによって、正式な会議中に陳述することができ、その陳述は議事録に記載されることになりました。請願者、陳情者による口頭の意見陳述を認めている議会は、全国的にも決してスタンダードはいえず、大和市議会が市民の皆様に開かれた議会として改革されてきた一つのあらわれとなりました。

 条例施行後最初の定例会で陳情者の意見陳述が早速なされ、その後も、毎回の定例会で意見陳述が行われています。大和市議会は、変わってきています!!
(関連記事 「市議会だより」5/1号 7面

○大和市商業戦略計画が始まりました!!

 商業振興を進めるため、私は、本市で初めての議員提案による経済政策条例、「大和市商業振興条例」を平成24年12月定例会で提案し、全議員の賛成をいただき成立させることができました。この条例は平成25年4月1日から施行されましたが、その中で、市長が商業振興に関する施策についての「基本計画」を策定することを努力義務としました(条例 第4条1項)。

 この規定を受けて、「大和市商業戦略計画」が今年度から平成30年度までを期間として策定されました。これで、ようやく、大和市も「計画的」に商業を振興させていこうという街になりました。実際に商業を振興し、地域経済活性を果たすにはまだまだこれからですが、今までの議会ができなかったことを、少しづつ実行しています。

○第1回臨時会の開催。今年度の議会内人事が決まりました!!

 5月8日に第1回臨時会が開催され、今年度の議会内での人事が決まりました。今年度は、議会報編集委員会委員長、厚生常任委員会副委員長、基地対策特別委員会委員、議会運営委員会委員です。附属機関では、県道丸子中山茅ヶ崎線道路整備促進協議会委員(会長に選任)を務めます。

 大和市議会には、4つの常任委員会があるので、4年の任期で全ての常任委員を経験させていただきました。厚生常任委員会が所管する「福祉」は地方自治体にとって大変重要な施策です。委員として、しっかりと政策を提言し、行政の仕事をチェックします!!
(関連記事 「市議会だより」6/1号 2面

○議会改革実行委員会が組織されました!!

 今年6月、議会基本条例第21条の規定に基づき、議会改革の組織として議会改革実行委員会が設置されました。私は、副委員長として、本委員会に参加しています。

 まずは、議長から諮問を受けた事項を検討していますが、それらの検討が終わった時点で、私がかねてから主張していた、議会の休日・夜間の開催や、予算・決算委員会の設置などについても検討していきたいと考えています。私「中村一夫」は、「議会改革」をさらに進めます!!
(関連記事 「市議会だより」8/1号 7面

○意見交換会が開催されました!!

 7月29日、議会基本条例の規定に基づき、市議会では初めての「意見交換会」が開催されました。これは、厚生常任委員会(中村一夫副委員長)を中心に市社会福祉協議会との間で実施しました。

 このように、直接、議会が市民やさまざまな団体と「意見交換」を行うことは、市民の声を市政に反映する上で大変有意義なものになると思いますし、「開かれた」議会となる上でも大変重要なことと考えております。

 市議会としては、今後も各種団体や市民の皆様との「意見交換会」を実施します。希望される方は所定の申込書にご記入の上、お申し込み下さい。
(関連記事 「市議会だより」5/1号 7面11/1号 7面

○県に対して要望に行ってきました

 県道丸子中山茅ヶ崎線道路整備促進協議会は、県道45号線の道路整備促進のために組織された団体です。私は、今年、議会の代表として委員となり、会長に選任されました。

 11月10日、県土木事務所東部センターと神奈川県庁を役員及び市職員と共に訪問し、吉川副知事に直接要望書を手渡して、道路整備の早期完成を要望してきました。副知事からも大変前向きなお話をいただきました。

 県道45号線は慢性的な渋滞に苦しめられており、早期の解決が是非とも必要です。今後とも近隣住民とも力をあわせて、問題の解決に当たってまいります。

○9月定例会で新教育委員が任命されました

 前教育長(教育委員)がパワーハラスメントの問題に関わって辞職されたことから、後任の教育委員の任命に対して議会に同意を求められました。私は、議会として責任ある「同意」をするためには、しっかりとした「審議」をするべきと主張し、本会議では質疑・討論を行い、今回は、同意に反対しました。

 これまで、教育委員人事については、議会で審議すること自体「タブー視」されていた傾向がありましたが、昨年9月の定例会での教育委員人事で、私は「異例」といわれながらも「質疑」を行い先鞭をつけました。今回は私を含め複数の議員が質疑・討論を行い、賛否も大きく分かれました。

 この事実は、教育委員会委員任命の「同意」についても議会としてどのような責任を果たすべきかを問うこととなりました。これからの議会の役割りがここでも問われています。私「中村一夫」は、この分野でも「議会改革」の先頭に立ちます! !
(関連記事 「市議会だより」11/1号 8面

○議会報編集委員長として、新たな取組みを初めています

 大和市議会の議会報、「やまと市議会だより」はタブロイド版の広報誌で、1/1,5/1,6/1,8/1,11/1の年5回発行しています。私は、議会報をより多くの方に読んでいただきたいと思い、まずは、市民アンケートを昨年提案し、実行しました。

 以前から市民の方々に親しんでいただける紙面作りを検討してきましたが、肝心の市民の方々の意見を聞いていないということに驚き、昨年提案し、実行しました。また、より市民の方々に親しんでいただける紙面となるよう、昨年の1/1号の表紙の写真は公募とさせていただきました。

 今年、委員長を拝命し、8/1号の「やまと市議会だより」を市役所で委員が配布させていただきました。将来的には、毎号を駅で議員自ら配布させていただきたいと思っています。また、来年の1/1号も表紙の写真は公募された市民の方の作品が飾ります。将来的には、前号公募の写真を表紙にしたいと思っています。

 「市議会だより」は市民の方々への重要な広報媒体です。さらに検討し、その役割りを十分に果たせるようにしていきたいと思っています。
(関連記事 「市議会だより」1/1号 1面

○国政へも訴えにまいりました!!

 教育の問題、厚木基地の問題など、自治体としての大和市だけでは解決ができないことも多くあります。2月12日(水)、内閣総理大臣官邸に衛藤晟一内閣総理大臣補佐官(参議院議員)を訪問し、大和市の教育や厚木基地の問題を直接訴えました。

 安倍総理大臣に非常に近い、衛藤総理大臣補佐官に大和市の実態を伝えることができたことは、大和市の抱える問題を国に直接知っていただく上でも貴重な機会でありました。これからもあらゆる機会を活用し、国や県とも直接対話を求めてまいります。

○今年も毎回の定例会で一般質問を行いました!!

 私の市議会での一般質問は、市議会HPでの動画「やまと市議会だより」でご覧下さい。よろしくお願いします。