No.204 新型コロナウイルス対策として、大規模な補正予算を策定すべし! !

令和2年3月24日、大和市議会は、今年度当初予算を可決しました。同時に議会開会中にも深刻さを増して来た、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、早急にコロナ対策を盛り込んだ補正予算を議会に提出して欲しい旨を市側に申し上げました。
新年度が始まって、早くも1ヶ月がたちました。国も県も大規模な補正予算を編成していますが、大和市では未だにしっかりとした補正予算を議会に提案するような動きがみえません。今月予定されている臨時議会では、市長が専決した何件かの補正予算の議会承認が求められることになりますが、そのほとんどは国の予算として執行されるものを、市が窓口として行うにための補正予算であり、市独自の施策としては、県が行う休業協力金に市としての「上乗せ」をするものだけです。
今年度の当初予算に計上されているもので、すでに中止になったもの、中止が決定されているもの、おそらく中止になるだろうという事業に計上されている予算額は相当な金額になると思います。加えて、今年度は中止にできるもの、来年度以降に延ばせるものなどを入れたら、その規模はもっと大きくなります。何が言いたいかというと、「コロナ対策としての財源はまだある」ということです。それらを単に「執行残」としてしまうのではなく、早急に補正予算を組んで、新型コロナ対策に有効に使うべきです。遅くとも6月定例会には、本格的な補正予算を組んで議会に提出するように求めていきたいと思っています。
大和市は、市立病院のことも、経済対策も、学校休業中対策も後手後手です。未曾有の国難だからこそ、「計画的に予算に計上して議会の承認を得て執行していく」という議会制民主主義がしっかり行われていく必要があります。議会としての矜持が試されているともいえると思います。

〇 新型コロナウイルスに対する要望(4/30提出)

毎週、木曜日の正午を締め切りに、各議員は市側への要望を議長宛に提出できることになっています。私も毎週提出していますが、今週提出したものは以下のとおりです。私以外にも大勢の議員がそれぞれ要望を提出しています。「実施するには財源が…」と市側は言うでしょうが、前述したとおり「財源はまだあります」。要は、いかに早急に今年度予算を精査して、コロナ対策の補正予算を組めるかどうかです。私としては、とにかく早急に大規模な補正予算の策定を求めていきます。

☆市側へ。

  • 外出自粛が長引くと、自治会や老人会といった地域のコミュニティが崩壊し
    てしまう。今からそうならないための対策を求める。
  • 介護施設、デー・サービスの休止に伴う代替施策を検討実施すること。
  • 市立病院の院内感染を防ぐためにさらなる、感染症予防策を強化すること。
  • 医師・看護師、医療従事者は当然だが、清掃員・受付まで、しっかり感染予防策を講じること。
  • 「3密」を防ぐため、公園遊具の使用禁止。学校校庭を日・時間等を決めて分散して開放すること。
  • 市民からの要望を受ける専用のメールアドレス、「ご意見箱」などを設けて、市民の声を直接聴くようにすること。
  • 市立病院職員のケアをしっかりすること(メンタルも含め)。離職者が増えていると聞く。職場体制に問題はないか、しっかり対応して病院職員が真に必要としている対応をして欲しい。
  • 減税、納税猶予、分割納税などを大規模に実施すること。
  • 市内限定の商品券(プレミア付き)を発行して、消費を喚起すること(用途は物品購入だけでなく、さまざまなサービスも利用できるものにする)。
  • 市内の飲食店で、テイクアウトをやっているお店を、当該飲食店・商工会議所や商店会がアピールしている。その取り組みに市が積極的に協力すること。工夫して是非実施して欲しい。
  • 鎌倉応援チケット(CF)のような取り組みも検討して欲しい。
  • 大和市商業振興条例第3条の規定に基づき、新型コロナウイルス感染症拡大中における大和市商業の振興について、「総合的な施策」を実施すること。
  • 上記の「総合的な施策」は、現在の対策と、コロナ収束後の回復期の施策と、切れ目の無い施策の実施が必要である。場合によっては、「大和市商業戦略計画」の改定も必要かもしれない。あるいは、「新型コロナウイルス対策特別商業振興計画(仮称)」のようなものを策定することが効果的かもしれない。とにかく、しっかりとした支援が必要である。
  • 新型コロナウイルス感染者が出ている市立病院では、市民の不安を解消するためにも、遠隔診療を早急に実施すること。独自にシステムを構築しなくても、すでに民間でシステムをリリースしているとのこと(詳細は中村まで)。
  • 担任の教師は、クラスの児童生徒ともっと「まめに」コンタクトをとること。1クラス40人もいないのだから、毎日のように電話したって良い。勉強のこと、生活のこといろいろ相談に乗って欲しい。今、学校から、担任からのコンタクトはほとんどない。早急に改善すること。
  • 例えば、YouTubeを活用して、オンライン授業できないか。各学校、学年一斉の配信で良い。ちゃんと、1時間目からやれば、子どもたちの生活習慣の改善にもなる。各教員(担任)は、子どもたちがちゃんと視聴しているかも含めてケアをすること。勉強に遅れた子どもたちには、教科担当の教員を中心にサポートすること。授業をオンラインで行う教員は、特に教える技術の高い教員を教育委員会で選定して行い、他の教員はそれを見ることで教え方の研修にもなる。各担任、教科担当教員は、個別の児童生徒のサポートに力を尽すこと。
  • 特に中学校3年生は、高校受験を控えている。他市の中学生と「教育格差」が生じないように十分な対策を行うこと。
  • 政府からのマスクを不要の人が寄附できるようなボックスなどを設置すること。
  • コロナ関係の寄附窓口を一本化して、用途を決めて行う寄附、特に用途を決めずに行える寄附など、幅広く募集すること。
  • 市役所職員に対して、昼食などは市内飲食店のテイクアウトを利用するように奨励すること。
  • 市役所職員に対して、市内での消費を奨励し、市内商業の応援を促すこと。
  • 休業要請に応じていただいているお店に「不公平感」をもたせないために、隠れて営業していて協力金を受給するところがないように十分配慮すること。後で発覚した場合は、何らかの罰則を設けること。
  • コミュニティバスは暫く運行を休止すること。
  • コロナ対策のために、抜本的な、ないしは大規模な補正予算を組み直すこと。
  • 現時点で、すでに中止になったイベントなど執行できなかった事業や、本年度予算に見積もられてはいるものの、中止が確定的、また中止の可能性の高い事業にどれくらい執行できない予算があるかを早急に調べて、それらの「浮いた予算」を有効に活用できる施策を検討すること。
  • 新型コロナウィルス感染者の情報をより詳細に出すこと。年齢、家族構成、現在の状況(入院中、自宅療養中など)など。横浜市はやっている。近隣市と統一的にやるべき。また、市の北部、中部、南部程度の分類での人数公開も必要。
  • 新型コロナウイルスに感染した方、そのご家族、関係者が差別されたり、中傷されたりすることがないように市として万全を期すること。
  • 鎌倉市にのような家賃支援を早急に行うこと。

★ 議長へ。

6月定例会では、必ず「一般質問」を実施すること。