〇令和2年第1回臨時会が開催されました。
令和2年5月7日、大和市議会は今年度最初の臨時会を開催いたしました。臨時会では、新型コロナウィルス対策の補正予算など、市長の専決処分を承認しました。今回の議会は、新型コロナウィルス感染拡大を防止するため「3密」とならないように、本会議場に全議員が入ることは極力抑えて実施されました。大和市議会の歴史の中でも極めて異例な議会となりましたが、市側提出の議案はすべて承認されました。市長の専決処分は、本来は議会の議決が必要なもののうち、議会を招集することが困難な場合に、議会の承認を得ず市長の権限で行い、後日議会の承認を求めるものです。議会制民主主義の観点からすれば、本来望ましいものではありませんが、新型コロナウィルス感染症の蔓延に伴い、「緊急事態宣言」が出されているという極めて「異例」な状況下ではいずれも止むおえないことと判断し、承認いたしました。ただ、今後、市長の専決処分が状態化することのないよう、自由民主党市議団としては、私が政調会長として取りまとめた「要望書」を提出し、早急にコロナ対策に関する本格的な補正予算を議会に対して提出するように求めています。
〇基地対策特別委員長に選任されました。
臨時会において、私は基地対策特別委員長に選任されました。大和市議会は毎年常任委員会、特別委員会の委員長、副委員長、委員の改選を行っており、通常同じ議員が連続して同一委員会の委員長を務めることはありません。今回、私は4年連続して基地対策特別委員長を務めます。大和市議会の歴史の中で極めて異例なことです。いうまでもなく、厚木基地に関する課題は、大和市にとって最も重要な問題の一つです。本来、国防の問題は国家の専権であり、大和市のような一地方自治体の関与する問題ではありません。それでも、基地が所在する自治体として、大和市民の生活の安全のために国に対しても必要な行動を起こしていく必要がある。そういう意味で、大和市議会は「基地対策特別委員会」を設置しています。私が基地対策特別委員長を拝命して以来、米空母艦載機の岩国基地への移転を実現させ、厚木基地の航空機騒音解消に尽力してきました。今後とも大和市民にとっての最重要事項である厚木基地に起因するさまざまな課題の解決のために尽力してまいります。
〇自由民主党大和市議員団からの「要望書」について。
自由民主党大和市議会議員団として、新型コロナウィルス対策の補正予算編成を求める「意見書」を提出しました。
要望書
令和2 年度予算については、3月定例会において承認した。しかし、長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、すでに執行できなくなった事業、また中止が決定している事業も多くある。未だ収束の見通しのつかない現状において、今年度予算を大幅に組み替えた、令和2 年度補正予算を編成し、より積極的な対策を強く望むものである。ここに我々自由民主党市議会議員団は、すみやかに新型コロナウイルス対策を大規模に盛り込んだ、令和2 年度補正予算を議会に提出されるよう求めるものである。
大和市議会
自由民主党市議会議員団
〇新型コロナウィルスに関する要望書について。
大和市議会では、現在毎週木曜日正午を締め切りに、新型コロナウイルスに関する要望書を各議員から受け付けています。私も毎週提出していますが、先週・今週と提出した要望事項をご報告します。
★新型コロナウイルスに関する要望書(5/14)
(1)6月定例会で、市側からコロナ対策についての報告を議会にすること。これまでの対策、今後の方向性を議会に報告した後、議員からの質問・答弁を行うこと。
(2)学校に関しては、たびたび意見を申し上げてきたが、他市等に比べて対策が極めて遅い。このままだと「学習格差」は深刻なものになる。至急対策を求める。
(3)休業中の学習の遅れをどのようにして取り戻すのか、具体的な取り組みを明らかにすること。
(4)特に、新1年生(小中共)、中学校3年生(受験生)の対応は早急に。
(5)政府は家賃補助を最大2/3まで補助する案を検討している。国の動向を見ながら、市として不足の1/3を補助できないか検討して欲しい。
(6)医療従事者、保育士、介護士等でウィルス感染の可能性のある人(自覚症状がなくても)のPCR検査、職場復帰の条件、情報公開の範囲・時期などの「基準」を明文化したマニュアルを作成すること(ただし、「マニュアル絶対主義」というのではなく、「協議」の余地を残しておくこと)。
(7)医療従事者、保育士、介護士等、特にウィルス感染拡大の可能性の高い職種については、自覚症状等がなくても必要に応じてPCR検査を実施できるような制度を構築すること。
(8)教育委員会は、6月定例会の文教市民経済常任委員会で、これまでの取り組み、今後の対策など、新型コロナウィルス関連の学習面、生活面、その他の影響について報告し、議員の質疑に応じること。
(9)公共工事を前倒しで発注し、全てを市内業者に発注すること。
(10)コロナ禍での熱中症対策を万全にしておくこと(特に学校)。
(11)市立病院の入口に「消毒マット」を設置すること。
(12)市立病院、市役所ロビー等でマスクをしていない人は殆どいない。「マスク条例」の効果であると思う。マスクをしていない人はごく少数であり、マスクがないのかもしれない。そういう方にはマスクをその場で販売できないか。おそらく、マスクをしていない方は「肩身の狭い思い」をされていると思うし、周囲の人も気になるとと思う。数的にもそれほど多くは必要ないと思う。是非お願いしたい。
(13)青空教室、体育館で授業を再開すること。
(14)次亜塩素酸水を市役所ロビーに沢山置いて、手軽に消毒できるようにする(市立病院も)。
(15)市役所ロビーの次亜塩素酸水噴霧器の数を増やす(市立病院も)。
★新型コロナウイルスに対する要望(5/7)
(1)看護師(准看護師)資格をもっていて、医療現場を離れている方で、現場復帰していただけるような体制作っておくこと
(2)市立病院での院内感染を防止するために、(1)スタッフの防護、(2)ゾーンニングの徹底を行うこと。そのためのマニュアルの作成と徹底を行うこと(院内感染が出ていない自衛隊病院の取り組みを参考にすること。)。
(3)今月中には、休業中の子どもたちに対して通学時と同程度の学習を行なえるような体制を作ること。
(4)市役所内にコロナ関係の総合相談コーナーを作ること。
(5)商工会議所と連携を密にして、「今」市内事業者が何を必要としているかを把握した上で、市としてできることは何でも行うこと。
(6)経営者相談窓口を拡大すること。市の職員だけで足りないようならば、中小企業診断士等の有資格者の協力をお願いすること。
(7)政府からの10万円の給付手続を速やかに行うこと。場合によっては、市が立て替えて支給することも必要かもしれない。
(8)市役所の入口、市立病院の入口で、体温検査、消毒液の散布(手に吹き付ける)を実施すること。
(9)今月中にすべての児童生徒の健康面、精神面、生活習慣、家での学習などを直接担任が電話等で確認にし、個々の児童生徒の必要に対応すること。
(10)市はPCR 検査を拡大している。検査の結果「陽性」になった人の隔離場所を確保すること。自宅待機は家族に感染させてしまうから、一人暮らしなど特別な状況にある人以外はできるだけ避けること。
(11)そのために、学校体育館、スポーツセンター、ポラリス、コミュニティセンターなど、閉館中の公共施設を医療目的で使用する対策を早急に立てること。
(12)乳幼児の集団検査が出来なくなっている。自宅に電話などをして、乳幼児の健康面での相談にのること。
(13)一人暮らしの高齢者の健康状態を確認すること。
(14)厚木基地の自衛隊と協力し、感染症対策(予防・院内感染の防止など)を行うこと。
(15)以前の要望でも指摘したが、あと一月程で梅雨に入る。コロナ禍での避難所の運営の設置・運営について早急に対策すること。