前市長のパワハラ問題に関しては、議会として調査を行い一定の結果を報告しました。調査に基づき、昨年12月定例会では、市長の問責決議を行い、その後、辞職勧告決議も可決しています。前市長は、その後一旦市長選への不出馬を表明しましたが、3月定例会終了後に不出馬表明を撤回し、本年4月に行われた市長選挙に立候補し落選しています。本年7月28日には横浜地裁でパワハラに関する裁判の判決が言い渡され、前市長の事実上の敗訴が確定しました。
前市長のパワハラ問題に関しては、議会も多くの時間を費やして調査をしてきました。その中で、公共工事のやり直しに関する問題が浮上してきています。ただ、議員の任期が残り少なくなっていたこともあり、この件については改選後の議会に申し送る事にして一旦調査を終了したという経緯があります。
選挙も終わりこの問題をどのように取り扱うかかが、改選後の議会運営委員会で話し合われました。新市長が市(行政)として調査すると明言したことから、行政の調査に委ねるべきとの意見もありましたが、「公共工事」というもはや個人的な「パワハラ」を超える問題となる可能性もあることから、議会としても調査をするべきだという意見が多くを占め、結果として地方自治法109条に基づく「特別委員会」を設置して調査することで合意しました。委員会設置の詳細については、9月15日の議会運営委員会に議題として提出されることになっており、その後本会議での議決を経て正式に設置される見込みです。
〇議会としての対応について
今回の一連のパワハラ問題を受けて、再発防止のため「大和市ハラスメント防止条例」を制定しました。今回は、「市長による公共工事の不適切なやり直しの強要」という疑惑であり、事実であればより違法性の高い問題となる可能性があります。この件については、委員会が正式に発足した後、委員会の場で審議されることになりますが、前市長の長期政権の中で、議会がそもそもの役割である行政へのチェック機能を十分に発揮できなかったのではないかという強い反省もあります。
私は、予算や決算の審査の精度を高めることをずっと主張してきました。そして、その第一歩として予算、決算を審査する予算委員会、決算委員会の設置を求めてきましたが、残念ながら多くの議員の同意が得られず未だに実現できていないのが現状です。今回の一連の「事件」への反省から早急に予算、決算審査の体制を強化していく必要があると思います。まさに、9月定例会は決算審査の議会であり、前市長の下で行われた事業に関する決算審査でありますが、新しい市政をスタートさせるためにも、厳しく審査し、問題点があれば強く是正を促す必要があると思います。市民の皆様におかれましては、是非、9月定例会での決算審査にご注目下さい。
※大和市の予算、決算の審査の方法は、通常の常任委員会(総務、厚生、文教市民経済、環境建設)が他の議案とともに一日で審査し、最終日に本会議で議決します。私は、予算、決算委員会を設置し、他の議案とは別に予算、決算だけを集中して審議する体制の構築を主張しています。
〇ウイグル街宣活動について
現在、中国共産党によって行われているウイグル人への迫害は、言語に絶するものがあります。
詳細について言及するには紙面が足りませんが、ネットで検索していだければ沢山の情報を入手できると思います。私は、以前からこの問題に関心を持っており、「ウイグルを応援する全国地方議員の会」に所属しています。昨年は、在日ウイグル人の方にもご出席をいただき、シリウスで「証言集会」を開催しました。
しかし、ウイグル問題はマスコミでも多く報道されるわけではないため、定期的な活動をしないと忘れられてしまいます。そして、この問題を世界が忘れてしまったら、ウイグル人への迫害は無くならないのです。今、こうしている瞬間にも多くのウイグル人が迫害され、中には命の危険にさらされている人もいます。それで、定期的に「ウイグル街宣活動」を大和市でも行うことにしました。今月は下記の日程で行います。是非、ウイグルで起きている恐るべき人権侵害に関心を寄せて下さい。そして、それを拡散して下さい。多くの人がこの問題に関心を持ち、声を上げることが、ウイグル人への迫害を止めさせる道だからです。
日時 令和5年9月30日(土)
11時30分から13時
場所 大和駅・ブロス前広場