毎月、基本的に1日と15日に発行し、市内の駅で手配りをしている市政報告「大和主義!!」が通巻300号となりました。市議会は何をしているのか、今大和市や市議会にはどんな問題があるのか、中村一夫は何を考えているのか、電車の中で簡単に読めるぐらいの分量でお届けしています。お読みいただき、ご不明な点や、ご意見などがありましたら、末尾の私の携帯までご連絡ください。
〇学校体育館の空調設備について
学校体育館は、災害時の避難場所になっています。しかし、市内の学校体育館等の多くには空調設備がありません。災害は夏でも冬でも関係なく襲ってきます。空調設備のない体育館は、夏は猛暑で冬は極寒です。このような状況では、避難した方が安全に避難生活を送ることはできません。学校体育館が避難「生活」を送る場所であることを考えると、空調設備は絶対に必要です。私も、学校体育館に空調設備を設置することを求めてきましたが、このたびようやく実施設計予算が補正予算として上程されました。今回の補正予算は中学校に関するもので、小学校体育館は含まれていませんが、「いつ来てもおかしくない」と再三言われている大規模災害に備えるために、まずはできるところから早急に整備をしていって欲しいと思います。
〇デジタル版プレミアム付商品券について
今定例会に上程された補正予算の中に、デジタル版プレミアム付商品券を発行する事業があります。目的は、「エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けている市民や市内事業者を支援するため」ということですが、支援の対象が「市民」なのか、「市内事業者」なのか今一つはっきりしません。「市民」を支援するのと「市内事業者」を支援するのでは、どちらに比重を置くのかによって、行う事業内容も変わってきます。一概に「反対」ではありませんが、経済対策というと毎回決まったように出てくる「プレミアム付商品券」については、もっと簡単にできて効果があがる事業のやり方があると思っています(以前、提案しました)。たしかに、プレミアム付商品券の発行は多くの自治体がやっていることであり、対策としては「マイナス」にはならないものです。しかも、全額国庫補助金(つまり市のお金でない)ですから、しっかり検証されないまま安易に繰り返されているといったことはないでしょうか。今回も1億7,700万円もの国費を使うのですから、もう少し検討した内容の事業提案が欲しかったところです。プレミアム付商品券の発行は、これまでもさまざまな異なる目的で行われてきました。しかし、目的が異なるだけに、実際の効果の比較検証が難しいという面もあります。今回のプレミアム商品券の発行も、先に述べましたように「市民」に対するものなのか、「市内事業者」に対するものなのか対象がはっきりしないので、検証もまた難しくなると思います。緊急的な経済対策なので、スピード感が大事ですから、あえて反対して時機を逸してしまうことは控えたいと思いますが、やりっぱなしではなく、しっかり効果を検証して次の事業に生かしてもらえるように求めていきます。
〇コミュニティセンター施設整備事業について
今定例会に上程された補正予算の中に「コミュニティセンター施設整備事業」があります。具体的には桜丘コミセンの改修工事です。これも国庫補助金を活用する事業です。1階から2階に上がるための昇降機を更新する費用が含まれます。以前、一般質問でも指摘しましたが、コミセンの利用者の中には1階から2階に上がることに困難を覚えて、コミセンでの活動を断念する方がいらっしゃるということです。今回更新されるのは、ギャラベンダーと呼ばれる昇降機で、車いすに乗ったまま昇降できるものですが、一回に一人しか乗れませんし、操作をする人がついてでないと乗れません。私は、高齢者の利用が多いコミセンにはエレベーターの設置が必要だと思い、一般質問でも指摘させていただきました。