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No.91 「議会改革」を目指して

大和市議会2015年06月定例会 選挙のたびごとに低下する「投票率」。今年4月に行われた大和市議会議員選挙は投票率が40.8%と5割にも及ばない低投票率でした。このままでは民主主義の根幹が崩れてしまいます。議会としては、毎回の投票率が下がっていることを決して「よそ事」とするわけにはいきせん。なぜなら低投票率の理由の一つは間違いなく「議会そのもの」にあるからです。そういう意味でも「議会改革」は急務であります。今回は大和市議会の「議会改革」の取組みについて。そして「議会改革」を阻むもの、さらにはどうやって「議会改革」を進めていけるかを考察します。

「議会改革」これまでのあゆみ

大和市議会2015年06月定例会前任期中の「議会改革」の特筆すべきこととしては議会基本条例の成立・施行をあげることができます。議会基本条例は、平成24年2月8日に議会基本条例検討協議会が設置され、約1年半、合計32回の会議を重ね、パプリックコメントや市民説明会などを開催させていただきながら、平成25年12月定例会で成立しました。そして、平成26年1月1日から施行されています。私は、同協議会の副会長を務めさせていただき、条例の成立に尽力してまいりました。この条例ができて大和市議会ではどのような改革が始まっているのでしょうか。いくつかの点をご紹介します。

1.請願・陳情で「意見陳述」を行えるようになりました

市民の皆様の重要な政治参加の「権利」である請願・陳情。基本的に書面審査なので、提出されている書類を審査して、採択・不採択を決めています。しかし、請願者・陳情者の「おもい」をより良く反映できるようにするため、請願者・陳情者が希望された場合、審議される委員会の「会議中」に請願者・陳情者の「意見陳述」を可能としました。こういった「権利」を認めている議会はまだそれほど多いわけではなく、大和市議会の「議会改革」の一つの成果であります。以来、多くの方がこの拡大されたこの「権利」を活用し、結果として多くの請願書・陳情書が採択されています。是非、皆様もこの「権利」をご活用下さい。

2.議会との「意見交換会」が行えるようになりました。

大和市議会と様々な団体、市民の皆様と「議会」としての「意見交歓会」が行えるようになりました。これまでも、議員個人や政党・会派としての「意見交換会」が行われてきました。しかし、今回は「議会」として「意見交換会」を行います。昨年度は4つの常任委員会すべてが「意見交換会」を実施しました。いただいた貴重なご意見は、今後の市政に活かしてまいります。

3.「議会改革」の組織の設置

議会として「議会改革」を継続して進めていくために「議会改革ための組織」の設置が明記されました。この規定を受けて昨年度は「議会改革実行委員会」が組織され、私は副委員長に就任しました。今任期も早期に委員会を再組織し、継続して「議会改革」を進めてまいります。

「議会改革」を阻むもの

 このように「議会改革」を進めていますが、「議会改革」がなかなか進まないというのも事実です。次に「議会改革」を阻むものについて考察します。

1.「全会一致の原則」というルール

大和市議会には議会運営や議会改革に関して、「全会一致の原則」という大きなハードルがあります。つまり、一つのことを「改革」しようとしても委員の内一人でも「反対」の委員があれば、それは廃案になってしまうのです。これでは、肝心にことはなかなか「改革」できません。この「全会一致原則」を変えることが「議会改革」の「一丁目一番地」です。ところが、「全会一致原則」を変えるためには原則「全会一致」でなければならないという、なんとも困った「原則」に大和市議会は支配されています。しかし、これを変えなければ。何事も先に進みません。「決められない」議会は市民から見放されてしまいます。前任期中もこの「原則」と戦い続けてきました。今任期も最初からこの「原則」と戦闘態勢です。なんとしてもここは「改革」しなければなりません。厳して戦いですが、頑張ります! !

2.「代表者会」の改革

大和市議会は「会派制」を採用しており、各会派は二名以上の議員によって構成されています。現在は、私たち自民党・新政クラブの10名から2名で構成している会派まで大小6つの会派があります。代表者会とは各会派の代表者と正副議長で構成する会議で、議会の正式な会議ではありません。本来は、各会派の連絡・調整機関であったはずの「代表者会」がいつのまにか、事実上の議会の最髙機関のような形になってしまっています。しかも、この代表者会も「全会一致原則」で運営されています。したがって、一つの会派でも反対すれば廃案です。「議会改革」を実現するためにはこの「代表者会」を改革しなればなりません。

「議会改革」の今後

「議会改革」を進めるためには、この「全会一致の原則」を改革しなければなりません。しかし、先に書いたように「全会一致の原則」を変えるためには「全会一致」。これでは永久に改革ができません。しかし、「全会一致」は本来「原則」のはずです。「原則」なら「例外」があるはずなのです。ですから、「全会一致」を「原則」としながらも、「例外」として「多数決」をとることは可能です。前任期中、このことは「確認」しました。しかし。なかなか運用においては実施できなかったといのがこれまでの実状です。今任期は、「例外」(しかし、こっちが本当は「民主主義の原則」)が適切に実行できるようにさらにに厳しい戦いを続けます。大和市議会が、市民の皆様に信頼され期待される議会となるためにはなんとしても実現させなければなりません。私は「議会改革」は市民の皆様のために行われるべきものと確信しています。今後とも頑張ってまいります。皆様のご意見をお聞かせ下さい。

No.90 「一般質問」が始まります

 6月定例会の「一般質問」は、18日(木)、19日(金)、22日(月)の三日間にわたって行われます。私の「一般質問」は二日目19日の13時から予定されています。ご都合の良い方は、市役所5階の市議会までお越し下さい。議会事務局での簡単な手続の後、最上階の傍聴席からご覧いただけます。よろしくお願いします。なお、直接議会にお越しになれない方は、市議会のホームページから動画をLIVE、録画で配信しておりますのでご利用下さい。私の「一般質問」の質問要旨は下記のとおりです。

今回の「一般質問」の質問要旨

一.地方創生について。

  1. 本市の基本的な考え方。
    • 地方創生について、「健康都市やまと」との関連でどのように考えているか?
    • 今年のタイム・スケジュールは?
  2. 商業振興について。
    • 本市の商業振興について、どのような具体的「絵」を描いているのか?
    • 「やまと商店会どっとこむ」をリニューアルすることを提案する。(バーチャル商店街・昭和のまちなど、「見て楽しい」ホームページにすべき)いかが?
    • プレミアム付商品券を活用した地域商業振興について市の施策は?
      (成功した商店街を参考にして市が積極的な施策を実施するべき)
    • 大和駅東側第4地区公益施設が来年秋には完成する。周辺の商店街活性化に向けての取り組みはどのようになっているか?今後どうしていくのか?
    • 大和市商業振興条例を推進する、(仮称)商業活性化会議を設置するべきと思うがいかが?

二.教育について。

  1. 厚木基地と自衛隊について。
    • 市内小中学校で厚木基地を見学したり、厚木基地の役割を学ぶ機会はあるか?自衛隊を総合学習に取り入れられないか?(自衛隊のプログラムや、学校での講話など)
  2. 住民投票について。
    • (自治基本条例が規定する)16歳からの住民投票に備えて、具体的にどのような教育を実施しているか?
    • 今後どうするか?

三.防災施策について。

  • 自衛隊OBを危機管理のための職員として雇用している自治体はあるか(実績をうかがう)?
  • 自衛隊OBを危機管理の職員として雇用してはどうか?

四.市営納骨堂について。

  • (綾瀬市の蓼川にあるような)市営の納骨堂を設置すべき。どうか?

五.「渋谷荘」について。

  • 渋谷荘の記念室を設置して欲しい。どうか?
  • 高座渋谷駅前に、渋谷重国像または「渋谷荘」を示す石碑を建立して欲しい。いかが?
  • 近隣市とも連携して「渋谷荘」遺跡を「新田荘」(群馬県太田市)のような「歴史観光資源」とできないか?

六.自転車について。

  • 今月1日から改正道路交通法が施行され、自転車に対する罰則が厳しくなった。本市としてはどのように啓発をしているか?
  • なかなか改善されていない。今後どのような対策をしていくつもりか?
  • 道路のサイン等にも工夫が必要では?「自転車は押して歩きましょう」など、禁止なのかどうなのか良くわからないものがある。

6月定例会が閉会します

 6月定例会は、6月25日に閉会する予定です。今定例会に上程されたすべての議案は、6月25日に本会議で採決がはかられます。委員会に付託された議案は、各委員会委員長から議案審議の内容・結果が報告され、質疑・討論等を経て採決されます。6月定例会のハイライトとクライマックスがご覧いただける最終日の本会議を是非傍聴にお越し下さい。6月定例会は議案が少ないので見やすいと思います。大和市議会のホームページからもLIVE、録画で動画が配信されますのでご利用下さい。
次回の大和市議会は、9月定例会です。9月定例会は昨年度の決算を審議する定例会なので大変ボリュームがありますが頑張ります! ! 中村一夫は、議会の無い月も全力投球で頑張ります! ! 引き続き、市政に対する、ご意見・ご要望をお聞かせください。よろしくお願いします! !

No.89 「地方創生」を目指して

 国は「地方創生」の政策を推進するために多くの予算を充てています。地方自治体としては、これら国の予算を有効に活用し、「地方創生」を現実ものとしていかなければなりません。大和市は、先の定例会(3月)で国の予算を活用した補正予算を可決し、具体的な政策を進めています。その一つがプレミアム付商品券発行支援事業であり、1億5,300万円(全額国庫補助金)を充てています。私は、前回の定例会でこの件を一般質問で取り上げました。質疑と答弁の要旨は以下のとおりです。

3月定例会での私の「一般質問」より

○質問 プレミアム付商品券の発行でどのような経済効果を考えているか?
○答弁 1万円の商品券に2千円のプレミアムを付けて販売する。20%のプレミアムを付けることにより、ふだん買わないものや高価な商品を購入することが想定され、新たな消費を誘発することができると考えている。
○質問 どのような「戦略」を考えているか?
○答弁 商品券のうち、いくらかは個店でしか使用できないものにするなど、大型店舗に偏らない方策を考え、購入者が地元の商店を再発見する機会にもつなげていきたい。
○質問 (発行元の)大和商工会議所とはどのような話をしているか?
○答弁 購入者にとっても取扱店にとっても使いやすいものとなるように、販売場所や使用期間、商品券の額面や換金方法など具体的な仕組みについて引き続き協議していく。
○質問 大和市商業振興条例をどのように活用していくのか?
○答弁 (条例に規定されている)それぞれの役割りに基づき、商業者等は商品の品揃えに工夫をこらし、商工会議所は事業の実施に努め、市はこれを総合的に推進していくことにより、地域経済活性化につなげていきたい。

プレミアム付商品券発行事業が始まります

3月定例会で可決された補正予算を受けて、いよいよプレミアム付商品券の発行事業が始まります!!

●商品券の名称 にぎわいやまとプレミアム商品券
●発行団体 大和商工会議所
●販売額 1セット1万円 6万セット 総額6億円
●使用可能額 1セット1万2千円 総額7億2千万円 プレミアム率20%
●セット内訳 中小店舗専用券 4千円(500円券 8枚)
大型店共通券 8千円(500円券 16枚)
●商品券利用可能期間 平成27年9月1日から12月31日まで。
●購入限度 一人5セットまで
●商品券で購入できないもの 税金・公共料金・切手、はがきなど換金性のあるもの・大和市指定収集袋・たばこなど

「地方創生」につながる事業とするために

 今回の事業は3月定例会で私が指摘した点がかなり反映された内容となりました。しかし、この事業を地域経済(商業)の継続的な活性化につなげていくためには、私が最後に質問した商業振興条例をいかに活用できるかがカギになります。その点が、今回の事業内容からは十分見えていないのが気になります。この事業が大和の「地方創生」の最初の具体的な事業として成功するよう、議会としても私個人としてもしっかり見守り、必要な行動をとってまいります。市民の皆様からのご意見・ご要望もお待ちしています。今後ともよろしくお願いします。

※中央大学大和白門有志会にご参加下さい!!

 中央大学関係者の皆様! ! 中央大学大和白門有志会にご参加下さい!! いずれの学部(また、定時制・通信制)・大学院でもOKです。在学生も歓迎します。ご希望の方は私までご一報下さい(090-3904-0813)! お待ちしています! !