平成30年の「一般質問」より。
★ 「中学校夜間学級設置に向け、本市がリーダーシップを」
平成29年12月定例会「一般質問」より。
(質問)
中学校夜間学級は、夜間中学とも言われている。昨年12月にいわゆる教育機会確保法が成立し、本年2月に全面施行されたが、本市に中学校夜間学級はなく、設置するのは自治体の役割である。県央地域に少なくとも1 校は中学校夜間学級を設置するべきであると強く思っていた。市民が通える中学校夜間学級を設置するために近隣市と協力していこうという考えはあるのか。また、既にそのような動きはあるのか。本市は県央地域最大の都市である。法令の主旨に沿って、中学校夜間学級で学びたいと願う方々が通えるよう、本市に県央地域での中学校夜間学級設置のリーダーシップをとってもらいたいと強く願っており、考えを伺う。
(答弁)
さまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった方が中学校夜間学級等で学習したりすることは、社会で自立する基礎を培う上でも大切であり、その機会の確保が重要と認識している。教育委員会では、神奈川県教育委員会が主催する中学校夜間学級等連絡協議会に参加し、情報交換等を行ってきたが、現時点において県内では設置に向けた具体的な動きはなく、また、地域を超え、特定の市が中心となって設置を進めていくといった議論も行われていない状況にある。今後も神奈川県教育委員会や他の自治体の動向及び県が実施する中学校夜間学級に関するアンケート調査の結果等を注視しながら、引き続き調査、研究していく。(「やまと市議会だより」2月1日号に掲載。)
★ 「総合的な施策やそれぞれの役割で、いじめの撲滅を」 3月定例会「一般質問」より。
(質問)
あらゆるいじめは決して許されないことであり、いじめの撲滅は実現しなければならない。自民党・新政クラブの平成30年度予算要望書においてもいじめの撲滅を明記させていだいた。新年度は中学校を対象に匿名で通報、報告、相談ができるスマートフォン用のアプリケーションSTOPitを導入されるということである。いじめからSOSを発信する手段はさまざまな種類があってよいと思う。いじめに対する本市のさまざまな施策とその役割、施策間の連携について、また、本市の総合的ないじめ対策の考え方と、それを具体化するための施策について伺う。
(答弁)
いじめは決して許される行為ではないとの考えから、本市では大和市いじめ防止基本方針を定め、子どもたちの健全な成長のために、学校が安心できる居場所となるよういじめの起きにくい体制づくりに努めている。学校では、生徒指導担当教諭などを中心とした組織を設置し、教育相談やアンケート、学校集団アセスメントなどを活用したいじめの未然防止、早期発見、早期対応を心がけている。教育委員会では、青少年相談室に相談窓口を設けるほか、電話やメールでも相談を受けている。新年度からは市内全中学校の生徒を対象に、いじめの被害者だけでなく、発見した生徒も匿名で通報、相談ができるアプリSTOPitを導入し、幅広い情報収集と早期の対応に努めていく。また、地域や保護者への啓発活動として、いじめや不登校を考えるフォーラムを毎年実施するなど、今後も、学校、保護者、地域、教育委員会が連携し、全ての子供たちが安心安全に学校生活を送れるように取り組んでいく。(「やまと市議会だより」5月1日号に掲載。)
★ 「万全の熱中症対策で、児童生徒の命を守れ」 6月定例会「一般質問」より。
(質問)
近年の夏は昔と暑さが違う。その中で体育の授業や部活動、各種の行事を子供たちは行う。教職員が一番気をつけなければならないことは熱中症対策である。熱中症で命を失うことも、後遺症が残る場合もある。熱中症にならないために重要なことは水分補給である。各中学校でどのような指導が行われているのか。また、平成26年度に全ての中学校に製氷機を整備したがどう活用しているのか。
(答弁)
熱中症は、重篤な場合は死に至る可能性もあり、予防が極めて重要との考えから、状況に応じた適切な給水や帽子の着用などの予防方法、運動制限や発症時の対応について国の通知も踏まえ、学校に周知、指導している。学校では、給水、休憩時間を設定し、小さな異常が見られた場合はすぐに運動を中止し、状況によっては救急搬送している。また、製氷機は飲み物を冷やす、体温を下げる、けがへの対応など熱中症予防を初め、さまざまな場面で有効に活用している。
(要望)
熱中症対策は極めて重要である。重大な事故が発生してからでは遅いので、その日の天候、気温などに配慮し、一定の時間ごとに水分補給の時間をとり、子供たちが水分補給しているかどうかの確認と製氷機の積極的な活用を徹底していただきたい。
(「やまと市議会だより」8月1日号に掲載。)
★ 「大和駅南口周辺、歩行者の安全対策を」9 月定例会「一般質問」より。
(質問)
大和駅南口は、歩行者の斜め横断が後を絶たない。これまでも市行政、警察が斜め横断防止のためのさまざまな対策を行ってきたが、現在のところ、余り効果はないようである。大和駅での朝の活動を行っているとき、通行人の男性の方から、そもそも道路の作り方が悪いとの指摘を受けた。確かに、見ると人の動線とは違うところに横断歩道が設置されているという感じである。もちろん斜め横断は交通安全上大変危険であり、やめてもらわないといけないが、歩行者の動線と違うつくりになっている中、現状のままでその根絶をすることは大変難しいのではないかと感じている。そこで、現状の大和駅南口の斜め横断をなくすため、横断歩道の新設や全体的なレイアウトの変更を含めた抜本的な安全対策を行って欲しいと思うが、考えを伺う。
(答弁)
市では、神奈中バス停付近に横断防止柵や交通ルールを守ることを促す啓発看板の設置を行い、大和駅南側道路における歩行者の危険な横断防止に努めている。また、依然として大和駅南口西側の相鉄バス停付近を横断する人が見受けられることから、大和警察が中心となって、新たな横断歩道の設置による安全対策について、市や各公共交通機関と調整を行っているところである。しかしながら、新たな横断歩道の設置については、バス停やタクシー乗り場の位置等さまざまな課題があり、困難な状況になっていることから、大和駅南口周辺の全体的なレイアウトの変更を含めた歩行者の安全対策について検討していきたい。
(「やまと市議会だより」11月1日号に掲載。)
(大和市議会議員中村一夫政策法務研究所)
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