No.296 令和6年度予算が成立しました

3月22日(金)、大和市の令和6年度予算が成立しました。予算の規模は概ね次のとおりです。予算総額は約1,572億4千万円。その内一般会計は、約871億8千万円、国民健康保険事業特別会計は、約214億5千万円、介護保険事業特別会計は、約197億3千万円、後期高齢者医療事業特別会計は、約39億7千万円、下水道事業会計(企業会計)は、約100億2千万円、病院事業会計(企業会計)は、約140億6千万円です。

〇一般質問より(詳細は市議会HPから動画をご視聴頂けます)

★ゆとりの森にドッグランを!!

ゆとりの森にドッグランの設置を提案しました。令和3年12月定例会での私の質問に対しては、「現時点では予定していない」という「つれない」ものでしたが、今回は大きく前進して、「実施に向けて検討していく」という答弁になりました。これで、ゆとりの森にドッグランが設置されることがかなり現実的な話になりました。本市には、令和5年12月末時点で11,294頭の犬がいます。現在は一カ所しかドッグランがないので、市外の施設を利用されている方も多いと聞いています。ゆとりの森公園にドッグランが開設されれば、愛犬家の方々に喜んでいただけるものと思います。早期の実施を重ねて要望しました。

★給食費無償化について

昨年6月の定例会に続いて、給食費無償化の実現を再度質問しました。昨年6月定例会での答弁は、「現時点で無償化の予定はない」というものでした。今回も残念ながら大きく前進することはありませんでしたが、「学校給食の無償化については、重要な課題である」との答弁もあり、「課題意識」は共有出来ました。また、昨年の答弁には無かったことですが、「国等に対し、財政措置を行うよう要望していく」という答弁も加わり、国に給食費無償化を働きかけていくという考えが示されました。私からは、「段階的」な実施をしていくことも求めましたが、「実施可能な施策を検討していく」という答弁に止まりました。昨年よりは少し前進したとは思いますが、実施までにはまだまだ「ハードルが高い」感じです。その理由として、市は給食費無償化の施策を、「経済的な子育て支援」といった考えから一歩も出ていないということを指摘させていただきました。経済的に厳しいご家庭等への給食費の支援は現在もある程度行われていますから、この観点からだけであれば、大和市は「もうやっている」ということになります。私は、単に現状追認の経済的支援に止まらずに、将来を見据えた「少子化対策」として実施することを提案しました。我が国が抱える「少子化問題」は極めて深刻です。「少子化対策」として人口増をめざすためには、「ここまでやらなければならない」いや「もっといろいろやらなければならない」と思います。今、我が国が「何が何でも」やらなければならないことは、「安全保障」と「少子化対策」です。いずれも、国の存亡に関わる重大事です。単に、「給食費」をタダにするとかしないとか、「矮小的」な議論にするのではなく、「国家の重大事」として認識する必要があります。引き続き、私の最重要政策として給食費の無償化を推進していきます。

★企業誘致について

市の歳入を拡大していくためには、企業誘致は重要です。今定例会で行われた市長の施政方針演説の中でも、企業誘致を積極的に検討といくということが語られました。それで、具体的にどのように行っていくのか質問させていただきました。ところが、「具体的な計画、目標は今後検討していく」という市長答弁でした。つまり、具体的なことはまだ何もないようです。企業誘致、特に市の歳入増のための企業誘致は大変難しいことです。現時点では具体的な考えがないようので、早急に取り組まれることを強く要望しました。

★シリウスについて

シリウスは、本市を代表する施設ですが、毎年、約10億円の経費がかかっています。本市一般会計は令和6年度約871億円です。経費の削減や収入のあがる事業など、根本的にシリウスの運営を見直すべきではないかと質しました。答弁としては、次期指定管理者の更新時期に合わせて、運営方法を精査し、できる限り収益確保に向けた取組みの検討も併せて行っていくというものでした。シリウスの指定管理者は、開館以来一つの団体が行っており、本来の指定管理制度の在り方からしても課題があると思っています。ひきつづき、シリウスが市民に愛される施設として継続的に運営されるように議会からも運営方法をチェックしてまいります。

★市立病院について

大和市立病院は、令和6年度も赤字予算となっています。つまり、最初から「赤字」を前提で経営するということです。実は、「黒字」と言われていた年も、市の一般会計から「繰入金」があったから「黒字」だったのであり、純粋に病院事業単体で黒字経営となることは大変難しいことです。これは、大和市立病院に限らず、都市部の公立病院共通の課題です。その背景としては、都市部には大学病院を始め、病院がたくさんあるということも理由の一つです。市立病院は大切な病院ですが、これからも「公立」として維持することが本当に必要なのか、これまで議会でも触れられなかった課題に切り込みました。是非、市民の皆様も「自分のこと」としてお考えいただきたいと思います。