カテゴリー別アーカイブ: 大和主義!!リポート

No.295 大和市議会第1回定例会・厚生常任委員会

3月1日。私が所属する厚生常任委員会は委員会を開催し、本定例会に上程されている令和6年度予算案を審査しました。委員会での私の質疑の抜粋です。詳細については、市議会のホームページから議事録をご覧下さい。

★病児保育事業について

(中村)病児保育事業は、来年度は広域連携をどのように進めていくのか。

(ほいく課長)広域連携は今年度から動き出したので、令和6年度の2年度でいきなり大きな方向性を変える予定はない。引き続きこれまで連携してきた関係性をより強化していきたい。それとは別に、当初スタート時点の市町村以外のまだ連携できていない市等との連携に向けて調整していきたい。

(中村)大和市は交通の便がいいので、例えば、清川村、愛川町と連携しているが、大和市民がむこうの施設を使うよりも、大和市の施設を他市の人が利用することが多いと思っている。広域連携で他市の人たちには利便性が高まったが、大和市にとってはあまりメリットがなく、かえって大変になる。広域連携が大和市にとってもメリットになることを考えなくてはならないと思う。今年度から始まったのですぐに大きな変化はないかもしれないが、大和市民が他市の施設を利用していることと、他市の人が大和市の施設を利用しているのとはどちらが多いのか。

(ほいく課長)詳細は持ち合わせていないが、大和市民が市外の病児保育施設を使う数に比べて、圧倒的に市外の方が本市の施設を使う数が多い。

(中村)利用実績に合わせて他市からの交付金等はあるのか。

(ほいく課長)利用実績に応じた負担金で協定を結んでいる。

(中村)今年は2 年目で周知されてくると思うので、利用されることはいいが、大和市民も他市の施設が利用できることを周知、啓発願いたい。また、今後の課題ではあるが、以前からネットを使ったスマホ等で予約がとれるシステム導入の話があり、広域連携できたら考えるとの話がずっとあったが、ネットを使った予約システムの導入の検討は進んでいるのか。

(ほいく課長)民間の病児保育室はそれぞれの事業者となるが、市の委託事業で行っている病児保育室ぽかぽかは、LINEを使った予約システムの今年度中の稼働を目指して、今鋭意準備を進めている。

※ 本市と病児保育事業広域連携をする自治体は、厚木市、海老名市、綾瀬市、座間市、愛川町、清川村の5市1町1村である。

★ヤングケアラー支援事業について

(中村)支援を必要としているヤングケアラーは市内にどのくらいいると想定しているのか。

(すくすく子育て課長)把握していない。

(中村)ヤングケアラー自体が潜在的であることと、言い出しにくい話もあり、本人がヤングケアラーだと気づいていないこともある。…学校との連携、協力を願いたい。ヤングケアラー支援は来年度からなのか。

(すくすく子育て課長)これまでも行ってきた。4月以降は、国の制度改正により明確化されてきたので、よりしっかりと取り組んでいく形を想定している。引き続き頑張っていきたい。

★産後ケア事業について

(中村)産後ケア事業は、ショートステイ型が新しく始まり、実施機関は4か所であるが、4か所を教えてもらいたい。

(すくすく子育て課長)実施機関は、市内の市立病院、愛育病院、市外の堀病院、メディカルパーク湘南を想定している。

(中村)サービス提供は1泊2日以上と書いてあるが、一人何回まで利用できるのか。上限はあるのか。

(すくすく子育て課長)宿泊の場合は1泊2日からになるが、1泊2日は2回とカウントする。デイサービス等も含めて一人7回までの制度としている。

(中村)ショートステイだけ7回上限で利用しても良いのか。

(すくすく子育て課長)そのとおりである。

※ 宿泊型の産後ケア制度については、私が一般質問等で求めてきたことであり、新年度から実現します!!

No.294 大和市議会第1回定例会が始まりました

令和6年第1回定例会(3月定例会)が始まりました。新市長の下で編成された最初の当初予算案になります。予算案は2月28日から3月4日までに開催される各常任委員会で審査されます。会議の予定は下記のとおりです。

2月26日(月)           本会議             議案の上程、付託。
※本会議終了後、議会運営委員会。
2月28日(水)           環境建設常任委員会
2月29日(木)           文教市民経済常任委員会
3月 1日(金)           厚生常任委員会         中村所属委員会
3月 4日(月)           総務常任委員会
3月 5日(火)           基地対策特別委員会
3月13日(水)           議会運営委員会         中村委員長
3月14日(木)           本会議(一般質問)
3月15日(金)           本会議(一般質問)       中村4番目
3月18日(月)           本会議(一般質問)
3月21日(水)           議会運営委員会         中村委員長
3月22日(木)           本会議             委員長報告。採決
※会議は、午前9時開始です
※日程は、変更する場合があります。
※会議は、すべて傍聴できます。
※本会議は、市議会ホームページからLIVEと録画で配信します。

○中村一夫の「一般質問」

今定例会の中村一夫の「一般質問」は、3月15日(金)の11時30分ぐらいからを予定しています。なお、会議の都合で時間が前後する場合がありますのでご了承下さい。また、4番目なので、場合によっては午後からとなる場合もあります。時間がはっきりせずに申し訳ありませんが、当日10時ぐらいに議会事務局(046-260-5503)にお問い合わせいただくと、もう少し詳しい時間がわかると思います。皆様の傍聴をお待ちしています。またも市議会ホームページからもLIVEと録画で動画を配信しますのでご利用下さい。

一.本市の財政について

1. 市長のトップセールスについて。
市長は施政方針で、「地域経済発展のためトップセールスや企業誘致を積極的に行うことを検討する」と述べました。しかし、市には企業でいうところの「営業部」に相当する部署がありません。担当部署もないのに、具体的にどのようにしてトップセールスを実施し、企業誘致に結びつけていくのか、考えを伺い私からの提案をいたします。

2. シリウスについて。
シリウスは本市を代表する公共施設ですが、運営のため毎年約10億円もの税金が投入されています。シリウスの運営について根本的な見直しをすることを提案します。

3. 市立病院について。
市立病院は大切な医療機関ではありますが、来年度も赤字予算となっています。本市に限らず、都市部での公立病院は黒字経営が困難です。一方、地域には大学病院をはじめ多くの医療機関があります。赤字を抱えながら、そして、将来的にも赤字経営を懸念しながら市立病院を「公立」病院として維持していく必要があるでしょうか。私は、大学病院や民間の医療法人への売却を含め検討する時期にきていると思います。

二.商店街の活性化について

今年度は「大和市商業戦略計画」が改定されます。大和市の商店街活性化政策について質します。

三.給食費の無償化について

給食費無償化を実施する自治体が増えてきています。経済的に厳しいご家庭への福祉施策としてだけでなく、より積極的な少子化対策としても、また「食育」の面からも給食費無償化を推進します。

四.ドッグランについて

市民からの要望が強い「ドッグラン」をゆとりの森公園に設置することを提案します。

五.行政の継続性について

新市長になってから、健康都市大学「市民でつくる健康学部」、市民芸術祭の「展示の部」、やまとdeのど自慢やまとde紅白歌合戦など市民が楽しみにしていた事業が矢継ぎ早に中止になっています。事業の見直しは常に必要ですが行政の継続性も重要です。市長就任後一年も経たずにこれらの事業が中止となった理由を質します。

No.293 議会改革を推進します!!

1.通年議会について

大和市議会は、3月、6月、9月、12月の年4回の定例会制をとっています。一回の定例会の会期は30日程度です。議会は地方自治法の規定により首長(市長)が招集することになっていますから、市長の招集がなければ議会を開くことすらできないのです。しかし、法律が改正され、一年を通して議会の会期とする「通年議会」とすることが可能となりました。法改正を受けて「通年議会」を採用する議会が増えてきています。通年議会になったからといって、毎日会議を開催するわけではありません。通年議会を採用した多くの議会も、実際には従来どおり「定例会」のような形で運用しています。では、「通年議会」にすると何が良いのでしょうか?まず、市長の「先決処分」を無くすことができます。予算の議決や条例の制定・改正・廃止には議会の議決を要しますが、時間的に議会の招集を待てない「緊急」な場合は、議会の議決を経ることなく市長が議会の議決に代わって意思決定することが認められています。これが「先決処分」です。市長が「緊急」と判断して先決処分を行うことが多用されてしまうと議会は形骸化してしまいます。結果として、市長の「独裁体制」を許してしまうことになり、民意は反映されなくなってしまいます。「通年議会」とすれば、議会は一年を通じて開いているわけですから、直ちに会議を再開し必要な審議を行い議決をすることができます。「通年議会」の場合、一度市長が招集した議会が年間を通じて閉会しませんから(会議を行っていないときは、単に議長が休会としているだけ)、いつでも議長が再開を宣言することで会議を始められます。これは事実上議長が議会の招集権を持つようなものです。議会の役割は自治体の意思を「決める」こと、そして、行政を「チェック」することです。議会が年間を通じて開いていること、そして、いつでも市長の意思に関わらず自らの意思で集まれるということは、行政に対するチェック機能を十分に行使する上でも極めて重要です。前市長の時代、議会が十分にチェック機能を発揮できなかったという反省があります。それは、これまでの「定例会」といった議会の在り方にも問題があったと思います。私が議長のとき、なんとか「通年議会」を採用したいと思いと提案しましたが、残念ながら多くの議員の賛成を得られずに「継続審議」となってしまいました。今期は議会改革に関する委員会も立ち上がる予定です。私は、最優先で「通年議会」を実現したいと思っています。実際、多くの議員の賛成を得るというハードルは高いのですが、「議会改革」を重要と考える議員と協力して、「通年議会」を実現させたいと思います。

2.予算・決算委員会

大和市議会は、3月定例会で当初予算を、9月定例会で昨年度決算を審査します。現在は、4つの常任委員会がそれぞれの所管分を審査する方法が採られていますが、予算は本来一体として審査されるべきものです。大和市議会のやり方は、予算一括審査の原則に抵触する可能性がありますし、事業によっては所管の委員会を跨がるため、十分な議論が行えないという問題もあります。私は、以前から予算・決算は、「予算・決算委員会」を作ってそこで一括して審査するべきだと主張してきました。これまた多くの議員の賛成が得られません。予算・決算の審査は議会の「最も重要な仕事」です。「議会改革」として「通年議会」とともに最優先で「改革」するべきと考えています。

3.一問一答の「一般質問」。反問権

大和市議会の「一般質問」をご覧になったことはおありでしょうか?ご覧になった方から良く指摘されるのが、「原稿を読み合っているだけで面白くない」「国会みたいに丁々発止でやって欲しい」というものです。多くの方が思い描いている議会での審議は、TVでやっている「予算委員会」のような形で、議員と執行部(行政)が文字通り「舌戦」を繰り広げている場面だと思います。実は国会も本会議場で行われている各党代表質問は大和市議会の「一般質問」と同じ「演説型」なのです。しかし、「一般質問」は市議会のもっとも注目される会議でありますし、もっと「生き生き」とした議論が行われた方が良いと私も思います。最近地方議会でも多く採用されているのが「一問一答」式の「一般質問」です。私は、大和市議会においてもこの方式を採用したいとずっと思っています。「一問一答」式の「一般質問」とセットになっているのが市側の「反問権」です。「一問一答」式の最大のメリットは、議論が「積み上げられていく」ということです。ですから、議員が市側の反問・反論を許さずに「吊るし上げて」いくような質問は良くありません。ですから、市側にも議員の主張に対して「反問・反論」する権利を認める必要があります。とはいえ、議員は市民の代わりに執行部を「問い質す」ことが役割ですから、市側も基本真摯に答えることが必要です。どこかの市長のように議員の質問に答えずに反論するでは「けんか」になってしまいます。議会は市民の税金で運営されていますから、「けんか」に税金を使うことはできません。しっかり議論が「積み上がって」市民のために良い結論が導きだされるようなものにするべきです。「一問一答」式にもいろいろ詰めていかなければならない問題もありますが、聞いている市民にとって分かりやすいということも大きなメリットです。市民にとって分かりやすい議会、建設的な議論が行われる議会となるためにも「一般質問」に「一問一答」式を採用することは意味があります。もちろん、従来の「演説型」にも良いところがあります。「一般質問」は市政に関して政治家としての議員の考えを表明して市民の理解を求めるという「政治的」な意味もあります。「演説」式の方がこの面では優れていると思います。それで、「一問一答」式を採用している議会でも議員が質問の仕方を選択できるようになっています。いずれにして、「いまのまま」で良いという考えが一番良くない。議会は社会の変化に対応しながら、絶えず「改革」を進めていかなければなりません。引き続き、市民のための「議会改革」の先頭に立ちます!!