No.141 6月定例会での「一般質問」から(2)。

6月21日(水)におこなった私の「一般質問」の質問と答弁及び意見・要望の要旨をご報告します。なお、詳細については、市議会のホームページから録画した動画を配信しておりますので、是非ご覧下さい。パソコンからだけではなく、スマートフォン、タブレットからもご視聴いただけますので、ご利用下さい。

二.幼稚園の活用について。

(質問)
預かり保育をしている本市内幼稚園の数と実態についてうかがう?

(答弁・こども部長)
認定こども園を含め、市内17の全ての園で実施している。預かり時間や預かり人数、利用料金などの内容は各園によってさまざまである。保育の受け皿として活用するためには、11時間以上の開園時間を確保し、夏休みなどの長期休業期間にも預かり保育を実施する必要があるが、そのような園は市内で7園となっている。その中でも保育所と同じように土曜日に11時間の預かり保育を実施しているのは3園である。

(質問)
預かり保育を実施している幼稚園への支援についてうかがう?

(答弁・こども部長)
預かり保育を実施していただいている幼稚園に対しては、本市独自の補助制度を設けており、平日と長期休業期間に17時まで預かり保育をする場合には、実施時間における保育士一人分の人件費相当額の2分の1、保育所と同じように土曜日と長期休業期間にも教育時間とあわせて11時間以上の預かり保育を実施する場合は、その倍の金額を上限に補助している。

(質問)
保育所と幼稚園の連携に向けた支援についてうかがう?

(答弁・市長)
本市では、待機児童対策を市の最重要課題の一つとして捉えており。この4年間で保育所等の数を3倍に拡大し、入所定員を2倍にするなどしてきた。結果、厚生労働省の新しい定義でも平成29年4月1日の時点で待機児童ゼロとなり、2年連続で待機児童ゼロを達成することができた。今後も保育需要は増え続けていくことが予想されるので、引き続き保育園の整備を図り、入所定員の拡大に取り組んでいく。その中でも2歳児までを受け入れる小規模保育所の整備を進めていることから、幼稚園で3歳からの長時間の預かり保育を実施した場合には、卒園後の連携先として大変有効であると考えている。そのため、市としては、平成30年4月には、幼稚園児を対象とした送迎ステーション事業を開始し、幼稚園の教育時間とあわせて、保育所と同様の預かり時間と保育体制を確保することで、保育の受け皿としての利用が可能になることから、幼稚園の活用につながる新たな選択肢を提供していく。また、県でもこの4月から保育所と同等の長時間預かりと、土曜日保育を実施し、2歳児までを対象とした保育施設の卒園児を受け入れる連携先となった幼稚園に対しては、県と市が協調して補助金を出す事業を実施しており、本市でも準備を進めているところである。国が新しく発表した「子育て安心プラン」の中でも、保育の受け皿の拡大として、幼稚園における2歳児の受け入れや、長時間の預かり保育の推進が挙げられている。今後とも国の動向を注視しながら待機児童ゼロの継続に向けて、幼稚園の活用を含めたさまざまな施策を力強く推進していく。

(意見・要望)

  • 本市が独自の支援メニューを実施していることを評価している。今後とも積極的な支援をお願いする。
  • 将来的には、幼児教育の「無償化」は実現されていくと思う。それを視野に入れながら、幼稚園と保育園のより良い連携ができるように、今から幼稚園の活用を積極的にお願いする。

三.子宮頸がん予防ワクチンについて。

(質問)
平成28年度と平成29年4月の接種者数と健康被害者数、厚労省が積極的勧奨を差し控えた後の累積接種者数についてうかがう?

(答弁・健康福祉部長)
平成28年4月から平成29年4月までに子宮頸がん予防ワクチンを接種された方は5名である。この期間に、接種後の体調不良を訴えられた方はいないが、平成22年10月の接種開始以降、継続して体調不良を訴えられている方は1名把握している。平成26年6月14日に厚労省が積極的勧奨の差し控えを行ってからの累積接種者数は126名である。

(質問)
市や医療機関では、副反応被害の状況をどのように知らせているか?

(答弁・健康福祉部長)
ワクチンの接種を希望される方から問い合わせをいただいた際には、保健師から副反応について必ず説明を行っている。口頭だけの説明ではなく、副反応を記載した説明文書も渡し、保護者の方が再確認できるように努めている。また、医療機関に直接行かれた場合も、市と同様の説明文書を用いて、接種する前に必ず医師から説明する体制をとっている。

(質問)
製薬会社が示す禁忌事項、接種時の注意事項、薬剤の過敏症状について、医療機関の対応と市の指導についてうかがう?

(答弁・健康福祉部長)
接種前には保護者の方が必ず市からの説明文を読まれるよう、また、十分な予診を行うことを医療機関に指導している。また、接種前には体温を測定し、急性疾患にかかっていないか、予防接種を受けて具合が悪くなったことはあるか、説明文書を読んだかなどを予診票に項目として設けており、医師が必ず確認した上で接種の可否の判断を行い、保護者の同意を得て接種している。

(質問)
平成28年度の子宮頸がん予防ワクチン接種の予算執行率と、予算を減額して健康被害の正確な周知に活用してはどうかうかがう?

(答弁・健康福祉部長)
平成28年度の子宮頸がん予防ワクチン接種の予算執行率は、2.4%である。これまでも、副反応や健康被害については、市のホームページへの掲載や、冊子や案内の個別配布などを通して周知してきた。今後とも引き続き接種対象者には個別通知を行い、副反応や健康被害についての周知を図るとともに、接種希望者にも副反応の正確な情報を丁寧に説明していく。
(→続き)

(質問)
全国市長会予防接種事故賠償保険とはどのようなものか、市民に対して周知しているか?

(答弁・健康福祉部長)
市が実施する予防接種により被接種者に健康被害等の損害を与えた場合に、市の費用負担に対して補償を行う保険制度であり、直接市民に補償する制度でないため、市民に周知は行っていない。

(意見・要望)

  • 市としてもさまざまな対策を行っているようで評価する。
  • (定期接種は)本市の責任において実施しているものであることを肝に銘記していただきたい。
  • 現在、継続的に被害を訴えている方は1名ということだが、製薬会社が示している副反応率や可能性を考えれば、実際にはもっといるのではと思っている。そういった方が救済されていないということが決してないように、救済の道を分かりやすく示して欲しい。
  • 定期接種の対象年齢以外の方が接種された場合は任意接種であり、この場合の被害の実態は市でも把握できていない。任意接種であっても、被害に遭われた方がしかるべく救済されるように市としての配慮を要望する。
  • 被害者の方々は、現在法廷で闘っている。私も被害者の方に実際に複数お会いしている。本当にお気の毒である。自治体の責任として行った接種で被害に遭われたのであるから、しっかりとした救済に向けての取組みをしていかなければならない。
  • 今後とも、このワクチンについて、効果と副反応のことなどしっかり伝えて、正しい判断を接種者自らが行えるよう、市としては最大限の努力を要望する。

四.テロ対策等について。

(質問)
テロ被害の可能性について、テロ等に対する備えについてうかがう?

(答弁・市長室長)
海外においてテロが多発している現在の国際情勢で、国も安全対策の強化に取り組んでいることは承知している。本市としては、平成22年に、市役所と隣接する大型商業施設で、また、昨年3月には大和駅ホームで、有毒ガスや爆発物が発見されたとの想定のもと、市と警察、鉄道事業者などとの実働的な合同テロ対策訓練を実施している。その他、他の自治体で行われる国や県が主催する訓練にも職員が参加したり視察をしたりするなど、各機関との連携や情報収集に努めている。今後ともこうした訓練を通じて国や県、関係機関との協力体制を深め、市民の生命と安全を守るための備えを高めていく。

(意見・要望)

  • 危機管理の「専門家」など有識者の知恵も参考にしながら、一つ一つ対応していっていただきたい。
  • 市民各自がテロ被害に遭わないように、心構えや注意すること、実際にテロに遭ってしまったときの行動など、分かりやすい資料を作成して配布、啓発して欲しい。

五.(仮称)大和市版オリンピックについて。

(質問)
来年の「海の日」に予定している(仮称)大和市版オリンピック開催に際して、パラリンピックを同時開催できないかうかがう?

(答弁・文化スポーツ部長)
(仮称)大和市版オリンピックにパラスポーツ競技を盛り込む事については、その魅力を多くの市民に伝える良い機会と考えるが、一方で、競技運営や安全対策に多くの課題があり、本市単独での開催は困難であると考えている。

(質問)
何らかの形で、パラリンピックの要素を盛り込めないか?

(答弁・文化スポーツ部長)
(仮称)大和市版オリンピックの中で、パラスポーツ競技を紹介することなどは可能であると考えている。パラスポーツの魅力を伝えるための方策について引き続き調査研究していく。

(意見・要望)

  • パラリンピックの要素は盛り込んでいただけるようなので、期待する。
  • 市内にも障がいをもたれながら、積極的にパラスポーツに取り組んでおられるアスリートの方がおられる。是非、こういった機会にそういった方々の競技に取り組む姿勢を紹介していただきたい。
○今月の「市政報告&意見交換会」のお知らせ。
毎月恒例の「市政報告&意見交換会」を下記のとおり実施しますので、是非、お気軽にお立ち寄り下さい。お待ちしています。

日時 平成29年8月 20日(日)
13時30分から15時30分。
場所 ふれあいサロン千本桜(千本桜商店街内)

※ 途中からでも途中まででも結構です。お気軽にお立ち寄り下さい。
※ 今回は、日曜日ですので、お間違えないようにお願いします。